お盆休みのお供に
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もうすぐお盆休みなわけですが、楽しく旅行に出かける方もいればお墓参りに拘束されて半端な時間を過ごさざるを得ない方も多いかと思います。そんな半端な時間を持て余さずに、楽しく少しためになるようなものを紹介したいと思います。
私がおすすめするもの、それは歴史物マンガです。
といっても、三国時代とか戦国時代とか幕末とかはありませんのであしからず。
では、年代の古い物からご紹介します。
まずは集英社から『アド・アストラ』紀元前200年頃の主にイタリアが舞台です。
副題にもあるようにカルタゴの英雄ハンニバルと共和制ローマの英雄スキピオの物語です。
現在7巻まで出ていますが6巻でカンナエの戦いまで描いていますのですっきり読めます。
ご存知ハンニバルの包囲殲滅戦術にローマ側がなぜ分かっていてはまってしまうのか?
なぜ5万で8万を包囲できるのか?
このへんがマンガだけあって分かりやすいです。
次は徳間書店から『ナムジー大国主ー』紀元200年頃の日本が舞台です。
題名にあるように主人公はナムジこと後の大国主命です。
古事記(スサノオの娘スセリを嫁としてスサノオの後出雲の国づくりをする)を元にしつつも、同時期に卑弥呼(九州政権の女王)がいたと設定して国と国とのかけひきなどを描いていきます。この続編である『神武』と併せて読むと、作者が記紀を読み込んで自分なりに「国譲り」や「神武東征」をひとつのきちんとした物語に組み立てているので素直に面白く読めます。※古事記や日本書紀は読んだことのある人なら分かりますが矛盾は多いし、似たような名前は多いしで挫折してしまうので。
次は講談社の『ヴィンランド・サガ』紀元10世紀の北ヨーロッパが舞台です。
この頃はヴァイキングがバルト海から北海沿岸(今のドイツ、オランダ、フランス、イギリスあたり)を荒し回っていました。
やっとキリスト教が伝わってきたぐらいの時期で、基本的には北欧神話を信じている人が多く、男は雄々しく戦って死んでナンボというリアル北斗の拳のような野蛮な時代です。ただ、実はこの頃『北海帝国』というデンマーク王家がイングランドまで征服しており、その王子と傭兵団最強と呼ばれた男の息子(主人公)にローマンケルトの血を引く男が絡んで序盤は進みます。時代考証もしっかりしていてアクションや謀略も上手に盛り込んですごく売れてます。
最後はエンターブレインから『アンゴルモア・元寇合戦記』舞台は日本13世紀頃です。
元寇といえば、モンゴルが海越えやってきたけど鎌倉武士が北九州で粘っているうちに台風が来て船沈んだり撤退しちゃってラッキーみたいな教え方をされたもんですが、実際はそんな単純なものでなく当然に外交の駆け引きや現地での戦いがあったことも最近では浸透しつつあるところです。主人公は元々御家人ですが罪人となって元寇がくる直前の対馬に流されます。そこで戦いに巻き込まれて…。まだ3巻しか出てませんが面白いです。
といったところで今回はお開きです。
それぞれ詳しくはamazonのリンクを画像に貼っておきましたので、興味のある方はカスタマーレビューなど見てください。
本当は『ホークウッド(百年戦争)』『狼の口(14世紀農民対ハプスブルク家)』『乙嫁語り』(中央アジア18世紀あたり)なども面白いのですがまたの機会に。
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