本で想いを伝える
公開日:
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最終更新日:2017/03/27
日々徒然草
近代以前は本は大変貴重なものだった。
そこには、伝えたいもの、伝えたい気持ちが多くあったと思う。
本自体が貴重品であったゆえに、本になっている内容も限られていた。
西洋では教会がいまでいう図書館の役割もしており、本を買って読めるというよりも
教会にいって勉強するという色彩が強かった。
世界最古の書物といわれる聖書
昔は特に紙が貴重品でした。そのようなこともあり、沢山の本があるとう訳ではなく
ごく限られたものしかなかった時代です。
西洋では聖書、日本では古事記や日本書記がありますし他の国でも太古の本は
神話、王家の物語などもちろん今のようなハウトウ本などはありません。
太古の時代に創られたものは、後世に伝えたい大切なものが本にして引継がれてきたとも
いえますね。
そこにある想いは自分ではなく社会のため、後世のためという想いが伝わってくる。
本それ自体も公共財という側面もあり、もちろん売られているものが多いわけですが
ちょっと他の商材とは違う意味を持っているのではないかと思います。
今回フェアに出ていて自叙伝の相談もあった。
きっと売れないだろうし悩んでいるという話です。確かに著名でない自叙伝はあまり需要が
あるとは思えませんけど、そもそもどうして自叙伝をかこうと思ったか?と聞いてみた。
そうすると、今までの人生を振りかえって自分の経験や想いを伝えたい、そして
社会や後世に伝えたい
ということだったんです。これは素晴らしいことだと思います。
本の歴史でも神話、王家の話、自分の話ではない。こんな崇高なことで創られていたわけですね。
紙書籍であれば印刷や紙代それから編集、公正などもいれると予算も結構かかるケースもある。
しかし、電子書籍でカンタンに本ができる仕組みがあればさほどコストもかからずに
本を作ることができる。
作家として生活するならともかく社会や後世に伝えたいということで、なるべくコストもかけずに
進めたいということであれば、電子書籍で創ることが良いと思います。
ちょうどそのようなことを進めていたこともあり、おススメしてみました。
本というのは「読者に未来を与えられる」そして本を読むということは「未来を開く」
そんなきっかけがある凄いものです。
そして私達では売れる、売れないということもだいじだけど著者がどうしたいのか?
ビジネスで活用したいのか、小説を読んで頂きたいのか、それぞれ読者層は違ってくる。
本を通じて何を社会へ提供したいか、そして我々も支援できることは限りがあるけど
著者の想いを考えながら進めて行きたいと改めて思いました。
石川博信
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