大家族主義経営 出光佐三
公開日:
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最終更新日:2020/02/25
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出光佐三 出光興産創業者
「海賊と呼ばれた男」のモデルでも有名
経済封鎖されたイランから「日章旗」を掲げて石油を日本に持ってきた。
映画でもヒットしましたね。
映画ではやはり内容をまとめて伝えているので個人的には、2部くらいで
つくって欲しかったと思いながらもとても満足のいく映画でしたね。
昭和初期、そして戦争前後では、凄い方々が企業家でも政治家でも出ていますが
出光佐三さんの決断や勇気には学ぶところが多いなと感じます。
映画でも出てきますが、これからは石油の時代だ!っと思って会社を作りますが
そんなにお金があるわけもない中すぐに行き詰まります。
そんなときに支援者があわられますが、その方は
出光佐三の志に惚れた
といい、最後には自宅まで売り出光の事業を支えた。
本当に志をもって進むと支援者も応援者もでてくる。これは映画のシーンでもありましたね。
まだ、時代は石炭の時代で石油はまだまだ普及が出来ていなかった。
更に石油を使用先も限られており、そして販売ルートも限られていた。
そんな中、どうしたら販売できるか?ということで目をつけたのは、漁業をしている船だった。
漁業では、当然燃料を考えて、せっかく豊漁であっても途中で引き返さないと陸へは戻れない。
そして陸に戻ってくると、なじみの取引先がある。
それならば、
海上で販売しよう
ってことで、漁をしている船にちかづいていき、油ありますよ!と海の上で売っていった。
これはとても漁をしている方には好評で、たちまち事業は全国に広がっていった。
海の上で石油を販売する
なんて中々考え付かないことですよね。これはどうしたらできるか?
どうやったら販売できるか?って真摯に考えていった結果生まれた知恵だと思います。
戦後は競合他社の軋轢などもあり、事業ができなくなったときも
苦しいのは皆同じ
やれることやってまず生きていこう
と仕事もない時期にも社員の雇用もまもっていこうと
(社員給与は半額以下、出光佐三自身は無報酬)
これは、出光の大家族主義に基づくもので、
社員は家族だ
くびもなんもなかろう。っと、家族力を合わせればきっと何とかなる!
そんなことから仕事を探す中で、通信の仕事の話が舞い込んできた。
技術者はいるがみな畑違い。
しかし、生きていくには、これをやっていくしかない!と全く畑違いの仕事
である通信の仕事(無線やラジオ)を手掛ける。
これは、大きな決断だったと語っている。
(そしてこれが元で本業であった石油事業もまた発展していく)
映画にもなった日章丸事件は
出光佐三の反骨精神の表れで、メジャーに囲まれ、日本にも味方なくがなく
当時、イランは石油産出国であったがイギリス、アメリカに押さえられて
非常に安い値段で石油をほぼ自由に買われており、その状況も何とかしたいと
イランの大臣から相談もあった。
当時、イランに行くというのはとても危険なことではあったが、
反骨精神とここに突破口があるかもしれない、ということで
チャレンジ精神果敢に挑み見事やってのけた。
それは、日本にとってどちらが大切なのか
という問いからきての決断だったと思う。
もちろん、民族資本である出光自体を
石油メジャーは面白くない存在とも考えていたでしょう。
そしてなによりも大きなリスクがあると
いうことも本人がなにより理解していたのでしょう。
国のため、社員のためという
徹底した教育や事業推進。
戦後の石油が扱えないとう屈辱的な仕打ちから
もう会社は駄目だ!ということを
何度も潜り抜けてきた出光佐三。
こんな骨太な経営者は中々いないでしょう。
そしてオイルショックをイランの石油を輸入することで
救った出光には
昭和天皇が民間人として唯一、その死に際して
和歌を贈っています。
それだけの国難を救ったということでしょう。
出光佐三の本は沢山出ていますし、今回の映画でも良いけど
僕はおススメしたい内容ですね。
勇気をもらえる内容だと思います。
石川博信
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