電子書籍・オーディオブック人気が高まる学術図書館

公開日： 2023/01/13 : 電子図書館

米学術図書館における電子書籍やオーディオブックの状況に関する2022年版レポートが公開

学術図書館における電子書籍やオーディオブックの状況に関するレポートの2022年版“The State of Ebooks in Academic Libraries: 2022”が、米国大学・研究図書館協会（ACRL）の出版部門の刊行する学術書の書評誌Choiceに掲載されたと、2022年12月7日米・OverDrive社が発表しました。

発表によると、現在、学術図書館の 85% がコレクションに電子書籍とデジタルオーディオブックを保有しており、カリキュラムに基づかない電子書籍とオーディオブックは急速に成長しているセグメントであり、ほとんどの分野で電子書籍の購入が 26% 近く増加しています。コロナ禍の後、大学など学校機関が完全に再開したものの、デジタル書籍は引き続き学術図書館で欠かせないものであり、この新しい調査で明らかになったように、そのコレクションはどんどん増え続けています。

過去 2 年間の予算上の課題にもかかわらず、多くの大学図書館が電子書籍やストリーミングメディアなどのデジタルリソースを、コレクションに追加しました。

求められる電子書籍とオーディオブック

調査の結果をまとめると

現在、学術図書館の約 85% のコレクションに電子書籍とデジタルオーディオブックが含まれています。
カリキュラムのサポートが引き続き電子コレクションの開発における主要な要素である一方で、調査結果は、カリキュラムに基づかない電子書籍が学術図書館のデジタルコレクションの一部として急速に成長していることを示しています (回答者の 79% がコレクションの最大 10% を読書に充てています)。これは 2020 年から 14% の増加です。
ほぼすべての主題分野で電子書籍の購入が増加しており、人気のあるフィクションおよびノンフィクションの読み物で顕著な急増 (26%増) が見られます。
過去 2 年間の予算の課題とサービスと資料の削減にもかかわらず、大学の図書館の 90% が、電子書籍やストリーミングメディアなどのデジタルリソースをコレクションに追加しました。
学生のニーズに応えて対応したいという欲求は、教育機関の遠隔学習アプローチを決定する主な要因ですが、コロナ禍は依然として影響力のある外部の決定要因です。しかし、このような最初はパンデミック主導の遠隔学習の取り組みは、新しい学術イニシアチブをサポートするように徐々に移行しています。

電子図書館サービスーOverDrive Academic

OverDrive Academic は、世界中の何百もの 2 年制および 4 年制大学向けに、業界最大の電子書籍およびオーディオブックのカタログを提供しているサービスです。

OverDrive Academicは、 Popular Mechanicsの 10 年間のベスト 20 アプリの 1 つに選ばれたLibby読書アプリを使用して、電子書籍で学業の目標をサポートするのに役立っています。1986 年に設立された OverDrive – 図書館や学校向けの主要なデジタル読書プラットフォーム – とその学術部門は、米国オハイオ州クリーブランドに拠点を置いています。

OverDriveのChoice は、American Library Association の一部門である Association of College and Research Libraries の出版部門です。チョイスは、学術図書館員が利用者のより効果的な擁護者になるのに役立つツールとサービスを提供することにより、学術図書館員の仕事と専門能力開発をサポートします。50年以上の歴史を通じて、学術資源の評価のための権威ある情報源として、また変化する学術図書館コミュニティにとって関心のある分野の信頼できる研究の発行者としての地位を確立しています。

Choice は、図書館員、学者、出版社、および一般の読書家を結びつけ、学術情報の発見、管理、および保存に対する共通の関心を促進するために活動しています。

OverDriveは、日本からでも販売ができます。
本の海外販売というと、すぐにAmazonが頭に浮かびますが、図書館での販売というのも１つの方法かと思います。そして、今後はますます電子書籍やオーディオブックの需要が高まっていきそうですね。