Z世代は検索エンジンの使い方が違う?
公開日:
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最終更新日:2022/12/31
アマゾン
Z世代は検索エンジンを補助的に活用
皆さん検索エンジンは使っていますか?
Googleなしには生活ができないとまで言われている昨今ですが、1990年代後半〜2010年生まれの、2022年現在からみて、10代から20代前半の若者、いわゆるZ世代は検索エンジンを使わないという声も聞きますね。
SEO対策しているからブラウザ検索はしないとか、SNS内のハッシュタグ検索で情報集めを完結させているといった情報を耳にします。
検索エンジン最適化(SEO)は、オンラインマーケティングで最もよく知られている方法の1つですね。
これって本当なのでしょうか?
博報堂生活総合研究所の調査結果によると、2016年の時点では20代は月に30回ほど「ブラウザ検索」していたことがわかります。それが2020年度になると、最多で40回ほどに増加しています。
実は、Z世代はSNSを活用している際に、検索エンジンを併用しているということなんですね。
20代の約2人に1人は、ブラウザ検索をしているときに、同時にTwitter、Instagramも使っているます。また同様に、約4人に1人は、ブラウザ検索と同時にLINE, Youtubeを使っているんですね。
そうなんです。彼らはSNSを中心に多種多様なアプリをホッピングしつつ、関心の赴くまま多くのワードをブラウザ検索しています。SNSで情報を見て、気になるとブラウザへ詳細を検索にいくという活用をしているのです。ということで、検索エンジンの対策は今後も引き続き必要ですね。
Amazonが検索エンジンの代わりになっている
とはいえ、SNS上での検索は確実に拡大していくでしょうし、それによって検索エンジンの需要は少しずつ減少していくでしょう。
例えば、皆さんは欲しいモノがあったら、とりあえずAmazonで検索しませんか?特に本はAmazonで検索するのではないでしょうか。まあ、Googleで検索してもAmazonのページがヒットくることが多いですよね。
ということは、Amazonはインターネット上でナンバーワンの「製品検索エンジン」と言ってもいいですね。ですので、自社の製品がAmazonで上位にランク付けされるようにすることはとても重要です。イコールAmazon SEOは、Amazonのマーケティング戦略において最も重要な要素の1つです。では、Amazonでのランキング上位化を成功させるための重要な要素はどのようなものがあるのでしょうか。
1.キーワード:本質的な研究と適切な配置
製品に最適なキーワードの調査と選択は、Amazon SEOマーケティングの中核で、Amazonのすべてのマーケティング戦略の重要な部分です。関連するすべてのキーワードが調査され、製品に割り当てられると、さまざまな検索クエリで製品を検索結果に表示できます。ユーザーにとっては、製品がより見やすくなりますね。
製品内のキーワードの正しい配置は、ランキングにとっても重要です。米Sellics社が行ったテストの結果、製品ランキングで最も重要なキーワードは「タイトル」のキーワードであり、その後に一般的なキーワード(または「検索用語」)が続くことがわかりました。後者はバックエンドに入力され、製品ページには表示されません。両方の後に、製品属性(箇条書き)と説明のキーワードが続きます。キーワードの繰り返しはあまり効果が認められていません。
バックエンドで「一般的なキーワード」を入力する際には、注意が必要です。249バイトを超えると、Amazonはそれらを無視します。商品リストに最適なキーワードを見つけるには、様々なツールがあります。Amazonでのキーワードの実際の検索ボリュームを表示する無料のキーワードツールなどです。
2.有料広告:Amazonマーケティングサービス
Amazon Marketing Services(AMS)を使用すると、さまざまなタイプの広告を検索結果やAmazonWebサイトの製品ページに表示できます。これらの広告は、Amazon内の製品ページまたは他のランディングページにリンクしています(On-Amazonマーケティング)。
AMSの料金はクリックベースです(PPC —クリック課金またはCPC —クリック課金)。Amazonマーケティングサービスは、ターゲットオーディエンスに対して正確に対応します。
AMSは、スポンサー製品、ヘッドライン検索広告(HSA、現在はスポンサーブランド)、および製品ディスプレイ広告の3つの異なる広告フォーマットを提供しています。ベンダーは、AMSアカウントを持っていて、それにログインしている場合、これらの形式のいずれかを使用できます。これまでのところ、売り手はAmazonのマーケティング活動においてスポンサー製品とスポンサーブランドに限定されていて、これらのツールには、セラーセントラルアカウントから直接アクセスできます。
・スポンサー製品(ベンダー+セラー):
Google AdWordsに匹敵する、Amazonの「スポンサー製品」を使用すると、売り手は検索結果の広告のランキングに入札できます。広告は、検索結果の最初、途中、最後、または横に表示される場合があります。したがって、Amazonの1位は、すべての販売者がアクセスできる、つまり「購入可能」になります。広告は製品ページにも表示されます。特定のキーワードに表示されるように広告を設定できます(キーワードターゲティング)。
・スポンサーブランド:
以前はヘッドライン検索広告(Amazonブランド登録のベンダー+セラー)でした。スポンサーブランドは、Amazon検索結果ページのさまざまな場所に展開できるバナーです。バナーは、たとえば、選択した製品を含むAmazonランディングページにリンクさせます。また、特定のキーワードに応じて展開することもできます(キーワードターゲティング)。
・商品ディスプレイ広告(ベンダーのみ):
商品ディスプレイ広告は、購入ボックスの下の商品ページに表示されます。これらは、特定の製品に展開することも、インタレストベースのターゲティングを介して展開することもできます。
今や商品に関しては、検索エンジンよりも大きな影響力を持つAmazon検索。商品を販売する際にはAmazonにおける、SEOと広告戦略が欠かせなくなっています。「Amazonに出せば売れる」ということはありませんから、しっかりとSEO対策とプロモーション計画をしておきたいですね。
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