精進料理のレシピ本 電子書籍で世界へ
2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたことも手伝い世界的に注目を集める和食。世界的なベジタリアン・フードブームも追い風となって、さらに注目されていますね。
ベジタリアン・フードといえば、僕もしばらくの間植物性の食べ物だけで生活をしていたことがあります。「ベジタリアンって何を食べるの?」「肉と魚を食べないで他は何を食べてるの?」って聞かれたこともありました。「う~ん…詳しくは『ベジタリアン』で検索してみて」って言ってました(笑)
そもそも肉類を好んで食べていなかったので、僕にとってはそんなに食事内容に変化はなかったですが、肉食男子や肉食女子には想像も出来ないかもしれませんよね。まあ、ベジタリアンといってもデミタリアンやヴィーガンなど、様々なカテゴリがあって、肉以外にも乳製品や卵も食べないって方々もいますね。
で、何でベジタリアンなのってことですが、これは人それぞれの理由がありますね。
宗教上の理由であり、エコや温暖化対策のためだったり、体のためだったり、自分の信念だったりと。僕の場合体と心の問題かな。
僕の場合、お腹があまり強くないこともあって、肉類や脂物を摂らないようにしたというのが1つです。それと「地球に正しく生きてみよう」ってことかな。実際植物性の食事に変えると体がすっきりして、とても健康的な生活になりますよ。厚生労働省が推奨する350g/1日の野菜量をクリアするくらいの野菜摂取をしている僕ですが、肉と魚と脂を摂らない日は翌朝が快調なのです。
そんなベジタリアン・フード、和食特に精進料理はその最たるものなんですね。
2015年2月に出版された精進料理のレシピ本「おばあちゃんの精進ごはん」(マイルスタッフ)が大きな反響を呼んでいるそうです。なんとこの本、日本国内にとどまらず、英語翻訳版の電子書籍となって世界60か国以上に配信されることになったとのこと。
この本の著者は、20年ほど前から精進料理にかかわりを持つようになったという、海老名市在住の園部曉美さん67歳と、茅ヶ崎市在住の中園五月さん64歳。茅ヶ崎市内で農園やイベントスペースを貸し出す市民農園「リベンデル」で、料理教室も開いているそうです。
精進料理というと基本的には玄米菜食、肉や魚のほか、五葷(ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、アサツキ)、酒類は使わないということですが、お二人は初心者でも親しめるようにと、ご飯は白米を基本として、無精卵や牛乳、砂糖も使ってコクやうまみを出しているそう。レシピ本では、ラーメンやから揚げなど約70品目が掲載されています。
世界的に注目されている和食そしてベジタリアン・フードブームとはいえ、普通のご婦人が本を書いて、それが電子書籍で海外にまで展開されるというのは、数年前ではなかなか考えられなかったことだと思います。
デジタル化が進むことで、これまで潜在化していた様々な人の知恵や歴史が陽の目を浴びて、世界中の誰かの役に立つようになる。その意味で電子書籍はとても意義のあるツールだと思います。
アニメやゲーム、オタク文化以外にも、日本国内には素晴らしい文化や慣習、伝統や歴史があります。それをもっともっと国内外に発信していきたいですね。
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