電子書籍利用者5000人超に聞いたみた意識調査
公開日:
:
電子書籍
BookLiveは12日、運営する総合電子書籍ストア「BookLive!」の会員を対象に「電子書籍に関する意識調査」を実施したと発表しました。最近の電子書籍人気は本物なのか?実際に使い始めた人はどんな感想を持っているのか?とても興味深い結果が出ています。
使い始めたきっかけはこういう理由が多いですね
まず、電子書籍を使い始めたきっかけをお答えください。(複数選択可)という質問。
1位は「本の収納に困ったから」。これは特に本好きな人に言えるでしょうね。たくさん読みたい・買いたいのに、収納できるスペースには限界がありますからね。ある程度蔵書が増えたらブックオフという人もいるでしょう。その問題の解決策として、電子書籍はピッタリですね。
2位は「移動中・外出先等で読みたいから」。最近では電車の中でスマートフォンやタブレットで電子書籍を読む人も結構見かけます。あ、最近は外出していないので見てないか、、、。数ヶ月前はよく見かける光景でした。端末の機能や回線速度も向上してきて、通勤中でも在宅中でもいつでも簡単に読める環境が充実してきました。
3位は「紙書籍より安く買えるから」。定価が紙書籍よりも安く設定されている作品も結構ありますね。読み放題や期間限定の値引きキャンペーンなどもあり、お得に作品読むことができます。このあたりは不変的な回答ではないでしょうか。
電子書籍はネガティブなイメージが多いですが
次は電子書籍を使い始める前のイメージは?(複数選択可)という質問。
1位は「読みづらそう・目が疲れそう」。これは多くの人が持っているイメージではないでしょうか?まあ、ブルーライトのこともよく言われているし。紙書籍と比較すると当然目の疲れ度合いは高いでしょうね。
2位は「便利そう」という回答。なんとなく便利なんじゃないかというのは、デジタルに共通しているイメージ。何がどう便利かは人それぞれですが、紙書籍を読む際に何か不具合を抱えている場合、便利そうというイメージは強いかもしれませんね。
3位は「紙書籍の方が絶対良い」。こういうイメージも多そうですね。イメージというか、先入観?固定観念?「本は紙!」という人もきっと多いと思います。
実際に使ってみると電子書籍って意外と、、、
さて、使い始める前のイメージに対して「実際に使ってみてどうでしたか?」という質問にどういう回答が集まったのでしょうか?
「読みづらそう・目が疲れそう」というイメージを持っていた人のうち、過半数が「イメージと違った」と答えています。表示を拡大できる利点に気づいたという人も多いようで、スマートフォンの大画面化やタブレットの普及で不満が解消されたという人も。目の疲れについては画面の明るさを調整したり、文字サイズや書体を変えるなどの方法で、緩和できるのではないでしょうか。
「便利そう」というイメージについては、約98%の方が「イメージ通り」と回答。「むしろ想像以上」という声も寄せられたようで、すぐ買える、片手で読めるなど、使い始めてから実感したコメントも多かったようですね。
「紙書籍の方が絶対良い」については、7割弱の人が「イメージと違った」と答えています。いざ使い始めたら慣れてしまい利便性を実感しているという声が多かったとのこと。そうなんですよね、一度使うと電子の方が良くなったという声を結構聞きます。
外出規制により、やむなく電子書籍を使ってみたという人もいるでしょう。使わず嫌いだった人も、意外に読みやすいとか、持ち運びに便利とか、電子書籍のメリットを発見できたかもしれませんね。時代は確実にデジタルコンテンツに移行していきます。今後は、書籍もデジタルで読むのが一般的という時が来るでしょう(それでも紙はなくらならないでしょうけど)。その時のために、僕たちは書籍の電子化をおすすめしています。紙書籍は売上が落ちることで重版されなくなったり、絶版になったりして、人の目に触れず人の手に届かなくなる日が来ます。大切な作品を電子化することで、後世の人々にも読み続けてもらうことができます。すでに本を出している人で、まだ電子版が無い場合は、ぜひ電子化をお勧めします。
それでも、「やっぱり紙を求める声が多い!」という場合、プリント・オン・デマンド版も作りましょう。アマゾンキンドルストアで、電子書籍と合わせて販売することができて、ユーザーは一冊から注文し購入後印刷製本されたものが1〜2日で届きます。在庫は不要なので、1000部、2000部印刷する必要はありません。書店には並びませんが(並べることもできますが)、アマゾンでは買えます。海外のキンドルストアへも出せますよ(翻訳の必要はあります)。電子とプリントオンデマンドのハイブリッド出版で、ユーザーの読書環境を拡大しませんか?
電子化&プリントオンデマンドのハイブリッド出版で作品を新たにPR
https://omoikanebooks.wixsite.com/electronicpod
関連記事
-
看護・介護分野での電子化
2018/05/09 |
僕は今所属しているジーレックスジャパン株式会社で働く前は、介護福祉士として訪問入浴や介護予防...
-
いよいよ本当の電子書籍元年が来るか?
2020/09/26 |
世界のブックフェアがデジタル移行 もう15年以上前に北欧を旅した時、僕はどうしても来なってスウェー...
-
序破急を使って構成、章立てを考える
2019/01/11 |
映画の予告を観るような構成を 1973年にデビューし、世界中を席巻したバンド「Queen」。199...
-
夢と希望いっぱいのアートブックを
2016/12/23 |
最近アートに触れることが多いTakaです。 といっても、著名な海外の画家や陶芸家の作品というわけで...
- PREV
- 読書バリアフリー化は進んだのか?
- NEXT
- 出版市場を中国に見る 中国のデジタル事情