情報過多の時代だからこそ「輝点」を見つけて本を出す
日本の高名な経営者である松下幸之助氏、コンサルタントの船井幸雄氏は、数多くの本を出しています。その内容はご自身の想いや理念、自社の事業に関することを社会に向けて発信する一方で、実は顧客や自社の社員、そしてその家族にも向けられたものでもあり、そういった要素が読者から共感を得ていました。そこには、ご本人が実践し体験したことや、培ってきた独自のノウハウ、そして人間性が垣間見れるからこそ、今でも共感し感動する人がたくさんいるのでしょうね。本を出すことで、自分や会社を知ってもらい、製品やサービスを利用してもらうことができた、ブックブランディングの好例だと思います。
さて、そこで「皆さんも本を出しませんか」と言われたらどう思いますか?
・本を書くなんて特別な人じゃないの?
・自分は文章なんて書けないよ
・本を書く時間なんてない
・本にすることなんて何もない
・本ってどうやって出すのさ
そんな声が聞こえてきそうですが、、、。
『輝点』を探して本にする
たしかに、一昔前までは本を出版するのは特別なことでした。もちろん、今でも本を出しているというと驚かれたり注目されたりしますよね。ただ、実は出版すること自体はそんなに難しくありません。インターネットをはじめとした様々なツールが生み出された昨今、誰でも出版できる環境は整っているんです。例えば、文章を書かなくても話したことを文字にして、編集を加えることで本することはできます。数時間のインタビューを行えば、ある程度本の形にはなるんです。本の形にして出版するのはものすごく簡単な時代になりました。
そこで考えることは、「自分の何が本になるのか?」ということ。実はここが一番の悩みどころだったりします。「俺なんて本にするようなこと何もないよ」っておっしゃる方もいますが、実はご自分でも気づいていない『輝点』が人にはあるんです。
各業界で長くお仕事をしている皆さんであれば、その道の知識や経験を豊富に持っていますよね?もちろん、その道60年の達人だったり、その世界で先生と言われるような人には敵わないかもしれない。でも、その業界のことを何も知らない人には伝えることができませんか?
例えば、住宅建築業界で、現場監督や設計士として働き出し、様々なお客さんと会ってあらゆる現場を経験し、失敗もたくさんしてきた。今はその経験を生かして、お客様のアフターサービス担当として、年間数百人の顧客をサポートしている。この人の家づくりに関する話って聞いてみたくなりません?でも本人は、「別に自分の話なんて聞きたい人いませんよ」って思っている。
こういう方こそ本を出してほしいと思うのです。
求めている人に届く本づくりを
全世界の人に向けたベストセラーじゃなくていい。あなたの経験や知識を欲しいと思う人に届けられればいい。自分より経験や知識を持っている人、本を書くのに相応しい人はたくさんいる、そう思うかもしれませんが、それはほんとに一部の人。むしろ、そうじゃない人の方が多いんです。
今世の中には星の数ほど情報が溢れています。何か知りたいことがあれば、すぐにググったりSNSで検索して、それらしい答えを得ることはできます。でも、この数多の情報の中から、自分に合った信頼できるものを選択するのって、結構難しいことだと思いませんか?そこで本が役に立つと思うのです。。
ネットでの情報や、ブログ、SNSとは違い、情報を集約・整理して作られている本は、実はとてもわかりやすいコンテンツです。皆さんどう思いますか?例えば前出の住宅建築業界であれば、家づくりに関する本は数え切れないほど出ています。皆さんの業界、仕事に関する本もたくさん出ていませんか?(出ていなければチャンス!)でも、あなたが経験したこと、実践していること、そしてあなたと全く同じ人は存在しませんよね。
ただ、知識を本にするなら、雑誌やネットの情報で十分です。僕は、あなたにしか作れない本を作って頂きたいと思っています。そのためには、ご自身の中にある『輝点』を見つけて、誰にも真似できないコンテンツを生み出してもらいたい。知識や経験に、人柄や想いのエッセンスを加えて、他にはない逸冊を出版して欲しいと思うのです。あなたの本を待っている未来のお客様が必ずいるはずです。情報過多で混沌としている時代だからこそ、本を出してみませんか?
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