メディアといえばネットとSNS!10年後の消費世代
先日の台風19号、その前の15号は列島に甚大な被害をもたらしました。今でも避難生活や、停電など不自由な生活を強いられている皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
台風の際、TVでは様々なエリアにレポーターが飛んで、現地の状況を伝えていました。交通情報もずっと画面上に表示され、避難勧告の情報などもひっきりなしに流れていましたね。そんな中で、やはりSNSでも多くの情報が発信されていました。TVではまかないきれない、リアルでタイムリーな情報が発信され、シェアやリツート、コメントをし合いながら、拡散されていました。緊急時や災害時、SNSは本当に役立つものだと思います。
インターネットは好きじゃない、SNSはやる必要がないなんて言ってられる時代ではなくなってきました。すでにネットはもちろん、SNSも生活のインフラとして僕たちの暮らしにしっかりと根付いているんです。
ネットとSNSが基本メディアの世代が育っていく
昨日お会いした方がこんな話を聞かせてくれました。
ある10代の子がTVは見ないというので、その理由を尋ねたところ、「TVは嘘の情報ばかりだから」と答えたそうです。じゃあその子が何を見ているかというと、YouTubeやSNSといったネットの情報です。その子曰く「ネットは本当の情報が出ているから信じられる」とのこと。こんなことを書くと、「ネットだってデマで溢れている」「それが本当の情報だと証明できるのか?」なんて声も聞こえてきそう。もちろん、ネットの情報がすべて真実ではないですし、きっとこの10代の子もそうは思っていないんじゃないかな。
ただ、お話を聞かせてくれた某氏もおっしゃっていましたが、「今の10代の子が、メディアに対してそういう見方をしているということを知っておいた方がいい」ということです。
TVは広告を見せるものでありバイアスがかかった情報が発信されている、と思っている世代が、これからの消費市場を支えていくんだということ。ネットへ情報を取り行き、SNSを使って情報の信ぴょう性を確かめて、自分に必要なモノかサービスかを判断した上で、ネット上で購入や申し込みをする、それがスタンダードな世代がこれからの消費者になっていくという現実。ここ数年でそれもスタンダードはなくなるかもしれない。さらに新たな消費のカタチが生まれているかもしれない。なので、インターネットは好きじゃない、SNSはやる必要がないなんて言ってたら、この世に存在しないのと同じことになってしまうかも。
信頼を築いて高めるためのコンテンツ
多くの人がSNSを活用している理由として、「楽しい」「仲間ができる」「相互のコミュニケーションがとれる」ということの他に、「信頼性」があると思います。僕はSNSでもっとも大事なことは「関係性」だと教わりました。今回の台風通過時のSNS活用を見て、やっぱり「関係性」と「つながり」が大事なんだと実感しましたね。関係をつくるために必要なのは、お互いが信頼し合えるどうかも大切です。
ツイッターであれば得体の知れない匿名の人が発信する、ちょっと怪しいけどめちゃくちゃお得な情報よりも、自分がフォローしていて、いつもコメントしたりメッセージを送り合う相手からの、ちょっとだけ得する情報の方が信頼できますよね。Facebookなら会ったこともない人が発信している情報より、自分の友だちや、友だちの友だちの方が信頼できますよね。この信頼できる関係が今後ますます重要になると思う。
信頼性を裏付けるコンテンツとして、「本」があります。
日本では本というコンテンツのステータスはかなり高い。「本を出している人」って聞くと、何となくその道の専門家なんだろうなぁって思いませんか?情報が溢れかえっている時代だからこそ、専門性のあるまとまった情報を本として出すことに意義があるんです。SNSを活用して個を発信し、コミュニケーションをとって関係をつくりながら、信頼も築いていく。その信頼を得る最終形が本だと思います。
誰かの不安や不満、不可解など「不」を解消できそうな方は、是非SNSと出版で情報を発信して頂きたいですね。
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カンタンなSNS基本活用についてもお伝えします。まずはお気軽にご参加下さい。
https://omoikanebooks.wixsite.com/snsbriefing
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