読み終えた本で国際協力
オモイカネブックスの電子書籍事業は2013年10月から本格的な準備に入りました。
事業のスキームを考えながら、システムやアプリの開発を依頼するため、ベトナムやミャンマーに飛び、EPUBのEの字も分からない状況からスタートしたのです。当時は、アマゾンが日本でkindleストアのサービスを開始して2年ほど経った頃で、アマゾンの一挙手一投足に日本の出版界が戦々恐々としていた時期でした。
そんな中で、まだ一冊の本(紙も含めて)も出版したことのなかった僕たちは、まずは自社の本を作ろうということで動いていたのです。そして最初の作品となったのが、僕自身がNPO、NGOのみなさんをインタビュー形式で取材しまとめて作った『ethicalpeople エシカルピープル」でした。当時は自社のアプリもなかったので、まずはEPUBを作ってkindleストアで販売し、ともかくも一冊のリリースを完遂しました。もしよろしければ、読んでみて下さいね。
エシカルピープル kindle
https://www.amazon.co.jp/dp/B01GVZ0OHG
支援の形はお金だけではない
この本を作るにあたって、たくさんのNPO、NGOの団体にアプローチをさせて頂きました。その前から僕はフェアトレードやエシカルに興味があり、様々な団体のイベントや活動報告会に参加していました。各団体が様々な活動をしている中で、教育支援や学校建設、そして絵本を届ける運動など、これまで知らなかったことをアジア諸国や日本国内でも展開している方達に出会いました。色々な支援の形があり、ワークショップで実際に自分が作ったものが、支援先の国々で一生大切に使われるという事例もあります。お金の支援も大事だけど、自分が関わっていることを実感できる支援の形が、僕は好きです。
色々お話を聞く中で、不用品を国際協力に活かすという方法も知りました。ご存知ですか?
最近はNPOのウェブサイトでよく見かけるのですが、僕は、シャプラニール=市民による海外協力の会という団体と関わることで初めてしりました。シャプラニールでは「ステナイ生活」と呼び、不要品を捨てずに国際協力へ活かす新しいライフスタイルとして提案しています。
どんなものが対象となるかというと、本・CD・DVD・ゲームソフト、はがき(書き損じ、未投函)、切手(未使用、使用済み)、テレフォンカード、トレーディングカード、金券、外貨紙幣、使用済みトナー/インクカートリッジ、家電、貴金属などなど。色々ありますね。どれも家のどこかにありそうですよね。
読み終わった本が国際協力につながる
シャプラニールへ寄贈した品は、日本の専門業者で換金して、海外での支援活動に活かします。もちろん、不用品とはいえ一定以上の品質は必要です。ただ、これもだれでも参加できる気軽な国際強力ですね。我が家にも、中古本屋さんに売りに行くのがちょっと面倒で、たまりにたまった本が物置に積んであります。「いつか読むかもしれないから」と残しておくこともできるし、小遣い稼ぎ(稼げるかな?)に中古本屋さんに持ち込むこともできますが、本を使って小さな国際協力をしようと思います。
今や、様々な団体で同様の支援の形が行われています。みなさんも自宅にある不要品で、国際協力してみませんか?
シャプラニー「ステナイ生活」
https://www.shaplaneer.org/sutenai/
<お知らせ>
3月10日、16日、20日 電子書籍出版セミナー・相談会を開催します!
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