新たな技術が生み出すもの
先日スマホの右上に一本の亀裂が入りました。ブックカバータイプのケースをつけていたのにも関わらず、ポケットからスルッと落ちて角から地面に落ちてしまって。大丈夫だと思ったのに、1本亀裂を見つけてしまった、、、。
みなさんも経験ありますかね?スマホ画面の割れ。僕も一度やりましたが、画面側や角から落ちると蜘蛛の巣状態に割れますよね?あれ、直すと結構しますでしょ。高校生とか見ると、あのまま使っている人がいますね。見づらくないのかなぁって眺めてしまう。
こうなっちゃうとほぼ、画面は見えなくなる。スマホっていつでもどこでも持っているから、落としやすいし、結構汚かったりします。余談だけど、スマホのホームボタンは、トイレのドアノブの16倍雑菌が多いとか。どれだけのレベルか見当がつかない、、、。
スマホ画面の割れを防ぐため、いろんなケースやフィルムが出ていますが、先日すごく画期的な方法を知りました。
先週末参加した私塾山元学校。
そこにプレゼンターとして登壇した、株式会社G-POWERの取締役である新田毅さん。G-POWERさんが販売しているのが、純度100%のガラスコート剤、その名も「G-POWER」。ガラスコーティングというと、一般的には車などをイメージしますが、「G-POWER」は、ホテルの水回りから太陽光発電のパネル、新幹線や住宅、スマホ、などなど、様々な業界にアプローチしています。人間と動物以外は、コーティングできるそうです。2004年に防弾ガラスをナノ化することに成功。ナノ化技術(超微粒子)により溶剤が傷に入り込み、過去のガラスコートの欠点であった割れが軽減したとのこと。
山元学校では塗布してもらえませんでしたが、翌日のシリア大使館での取材の席に、新田さんもいらっしゃっていて、そこでスマホ画面に塗布してもらいました。
1回の塗布で、800nmの膜厚を多層施工する事が出来て、布や紙等以外の染みこまなない物には何処にでも施工が可能。これは他には真似の出来ない技術だそうです。通常3回重ね塗りを行い、膜厚を厚くすることで、固いだけでなく弾力性を持って保護するそう。確かになんとなく弾力性を感じます。すごい技術ですね。
ときに、なぜそんな製品を販売する新田さんがシリア大使館に来ていたのか?
G-POWER社では、販売代理店を募集しています。このコーティング技術を習得して。事業を始めることができるのです。加盟費用や技術指導費用などはありますが、それもそんなに高いわけではなく、比較的低資金でも始められるそうです。そしてかなり高い利益率なんです。この販売代理店の仕組みを、シリアでも展開し、凄惨な状況にあるシリアで10万人の雇用を創出しようというのが狙いだそうです。
日本国内でももちろん雇用が生み出せますね。高齢者やシングルマザー、障がいを持つみなさんなど、様々な人が携われる仕事です。スマホだけではなく、車だって大理石だって、宝石だってコーティングできてしまう。僕もそうでしたが、綺麗になるとみんな笑顔になるんです。
新田さん曰く「その笑顔を世界中で生み出していきたいんです」
シリア代理大使に二回インタビューをさせて頂きましたが、僕たちが見ている報道などはバイアスがかかったものが多く、シリアの実情、特にシリアの人々のことについては、まったく違った見方をされてしまっている。そのことを代理大使も憂いています。
爆撃による被害はもちろんのこと、長引く騒乱と他国からの介入やバッシングにより、人々が肉体的にも精神的にも疲弊しきっている。誰一人被害を受けていない人はいないと話されていました。そんなシリアを救うには、支援金はさることながら、産業や雇用、インフラの整備に力を貸して欲しい。それができるのは日本だけだとおっしゃっていました。
その先陣がG-POWER社になるかもしれませんね。
僕たちは電子書籍という媒体を使って、こういったシリアの現実と、そこに新しい技術や志で尽力する人たちを、世界に紹介していかなければいけないと思っています。今回の出会いとご縁も、ぜひ世界へ伝えていきたいですね。
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