誰でも出版できる時代に必要なこと
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アマゾン出版マーケティング
出版不況下でも出され続ける新刊本
1990年代末から続いている日本の出版業界における「出版不況」。その大きな要因は、紙の雑誌の売上が落ち込んだことです。
2020年の紙の出版物(書籍、雑誌合計)の販売額は1兆4,621億円で、実に久しぶりに前年比プラスとなりました。
出版物の内訳を見ると、コミックが伸びているほか、児童書と文芸が微増。落ち込んでいるのはやはり雑誌です。
そんな状況下でも、新刊は日々出版されています。
総務省統計局データによると、の2019年(令和元年)の書籍の総新刊点数は、総数で71,903でした。
1ヶ月平均にすると5,991点、1日約200点が出版されているということになります。配本されてくる書店さんの苦労を思うと、立ち読みばかりじゃなくちゃんと購入もしようと思いますね。ちなみに、各ジャンルでの新刊点数は以下の通りです。これは書籍のみの数字で、雑誌を見てみると、年間の出版点数は2,734点です。月あたり約227点、1日約8点の作品が出版されているという計算になります。
2010年には4,056点だった雑誌の新刊点数は32.5%減少しています。
書店流通すれば本は売れるのか?
アマゾンがセルフパブリッシングのKindle Direct Publishing(KDP)を始めたことで、誰でも電子書籍を出版できるようになりました。
企画を立てて、原稿を作って、製本用と電子用のデータに編集して、紙ならば印刷製本して書店流通とアマゾンへ納品、電子であればKindleストアにアップすることで、出版は完了です。「でも、電子書籍は売れない」「やっぱり紙で読みたい」という声が多くあるのも事実です。
いまやKindleでは、1冊から注文印刷できるプリント・オン・デマンド(POD)もあり、早ければ注文から2日後に製本されたペーパーバック版の本が届きます。事実上、誰でも紙の本を出版し販売することが可能になりました。
ただ、書店に流通させたいというのは著者の想いとしてありますよね。大手取次会社さんと契約していない出版社だと、書店流通は難しいですが、方法がないわけではありません。
ただ、紙の本にして書店に流通させたら、本当に売れるでしょうか?
もちろんその業界で「超」が付くほどの有名人で、マスコミを使った大々的なキャンペーンを展開したら売れるかもしれませんね。購入予約者が販売前に50,000人もいたら、ベストセラーも夢じゃありません。実際は書店に並んだという事実が残るだけで、多くの読者に届くかというと現実は難しいです。だって、1日に200冊以上の新刊が出ているわけですから。
配本後1週間棚に置かれて、その後在庫ということは珍しくないでしょう。新刊は取次会社によって各書店に配本されるわけですが、配本は書店の規模や売り上げによって左右され、さらに書店に配本された本が、店内の棚に並ぶとは限らないのです。さらに、月に一冊以上本を読むという人の数は年々減少しており、詳しい情報はYouTubeやSNSで調べてしまうという人が増えていますよね。
本を読んでもらうための施策が必須な時代
そんな中で、書店流通させることで売るというのは、とっても大変なことだと思います。あとは、面白い本を作れるか、話題の本を作れるか、編集者の腕次第みたいなところもありますが、編集者や出版社の営業さんも大変な苦労と努力をされています。
ここまで書いて何が言いたいかというと、本を出版する場合、本を読んでもらうための施策=プロモーションが必須だということです。
とっても面白くて話題になりそうなコンテンツを持っていても、他の新刊に埋もれてしまう時代です。
書店に流通させようと、アマゾンで売ろうと、電子書籍を作ろうと、プロモーション無くしては読んでほしい人たちに本が届きません。プロモーションと言っても、広告を出すことだけではありません。本が出版されて、メディアやウェブで広告を打つ前に、しておく準備があります。出版前に、より多くの人の目に触れるための沢山の仕掛けをしておく必要があるのです。
アマゾンを活用することで誰でも出版できる時代に必要なことは、これまでの出版業界の仕組みに頼らない、新たな読者獲得方法の構築です。
アマゾンから集客する新しい出版マーケティングの方法とは?
https://omoikanebooks.wixsite.com/publishingseminar
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