現代文化のルーツを探る⑤お風呂
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現代文化のルーツ
皆さんこんにちは。皆さんお風呂は好きですか?
疲れた時や寒い日は、あったかいお風呂に浸かると気持ちいいですよね。海外では湯船に浸かる習慣がなかったりしますが、僕は肩までとっぷり浸かりたくなっちゃいますね。
ときに、日本人はいつ頃からお風呂に入る習慣があるのでしょうか?お風呂のルーツを探ってみましょう。
もともと日本では神道の風習で、川や滝で行われた沐浴の一種と思われる禊の慣習が行われていました。仏教では汚れを落とすことが仏に仕える者の大切な仕事とされ、多くの寺院で浴堂を構え施浴が行われたと言われています。また、入浴は七病を除き七福を得るという教えがあって、寺院へ参詣する客を入浴させたとも言われています。それからお風呂に入るという習慣が始まったとされています。
宗教的なものではなく、公衆浴場として「銭湯」が登場するのは安土桃山時代の終わり頃と言われています。それから時を経て江戸時代になると、庶民が銭湯を楽しむようになります。この頃は「湯」と「風呂」は別のもので、「湯」は今でいうお風呂と同じでお湯に体を浸すものでしたが、一方で「風呂」は蒸し風呂のようなもので蒸気を発生させ、その蒸気に人が蒸されて垢をこすりおとし、掛け湯をするというものでした。現在でいうとサウナですかね。慶長年間の末頃に肩まで浸かる「据え風呂」が登場します。据え風呂は蒸気や薬湯ではなく、井戸水を沸かして入れるので「水(すい)風呂」とも呼ばれて、これが一般の庶民の家庭に広まっていきます。「鉄砲風呂」「五右衛門風呂」が誕生したののもこの頃ですね。僕が小さい頃、うちも五右衛門風呂でした。板に足を挟んだりしたこともあったなぁ、、、。
そうそう、江戸時代の銭湯は混浴が多く、今とは違いかなり大らかな感じだったんですね。でも寛政の改革、天保の改革で風紀が乱れるということで、混浴も一時禁止となりましたが、明治維新までは混浴が続いたそうです。黒船にのってやってきたぺリーが、「ペリー艦隊日本遠征記」に混浴という文化の違いに困惑した記してています。ペリーも驚いたでしょうね(笑)ちなみに、お風呂の後で着替えるものを包んだり、お風呂に敷いた布がありました。これが現在の「風呂敷」ですね。
その後、明治大正が終わり昭和となり、戦後欧米文化が庶民に浸透し、住宅の進化とともに『家風呂』が各地に普及していきます。高度成長期を向かえた頃には、風呂付の団地が大量に建てられました。それからはお風呂がどんどん進化していきます。電気やガスを利用した様々な風呂が登場し、温度自動調節機能や乾燥機能付きのユニットバス、ジャグジー、水中照明、テレビ付きなどなど、どんどんお風呂を楽しむための工夫が施され、さらに入浴剤、バスボムなどのアイテムも充実し、お風呂は生活の中のエンターテインメントの1つになっていきます。銭湯も昔ながらのスタイルから、いまやスーパー銭湯が主流になり、お風呂というよりレジャー施設のようになっていますね。
日本人は本当にお風呂が好きですね。
まだまだ寒い日が続きます。今日もお風呂に入ってあったまりましょう!
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