多様な端末が電子書籍を楽しくする
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電子書籍
独自性が光るフィンランドの雄が復活か
2015年にスマートフォン事業から撤退し、その後2017年に復活を果たしたノキアのスマートフォン事業。2019年第4四半期決算でノキアブランドのスマートフォンを展開するHMD Globalが利益を出したという記事がありました。若い世代の皆さんは、ノキアを知らないかもしれませんね。ノキアはフィンランドに本社を置く、通信インフラ施設・無線技術を中心とする開発ベンダーです。1980年代に携帯電話部門に進出し、2011年まで世界の携帯電話シェアは第1位でした。
2002年には高級携帯電話ブランド「Vertu」を立ち上げ、携帯電話端末では1998~2011年まで世界最大のシェア(32.4%、10年第3四半期)を占めていました。12年第一四半期でサムスンに次ぐ2位となり、グループ連結決算での売上高は、10年度424億ユーロ(約4兆8760億円)でしたが、11年度は純損失を出し、12年度第一4半期も前期比26%減と不調が続きます。12年9月、スマートフォンで大きく出遅れていた同社とマイクロソフトが提携し、最新モバイル基本ソフト「ウィンドウズフォン8」を搭載したスマートフォン「ルミア620」が発表されました。しかしながら、ユーザビリティーのあまり良くない独自のOSの影響もあってか、市場での出遅れはなかなか取り戻せず、アップル、Androidに大きく水をあけられ、2015年に携帯電話事業から撤退を余儀なくされます。そのノキアの携帯電話事業に復活の兆しが見えています。ノキア好きとしてはちょっと嬉しいですね。
ノキアはフィンランドのメーカーらしく、10数年ほど前にはとっても個性的な携帯電話を出していました。
個人的にはとっても好きなデザインばかり。さすがフィンランドですね。
多様な端末で新たな読書環境を
それはさておき、このノキアが出していたような掌サイズのスマホが、楽天モバイルから販売されています。その名も「Rakuten Mini」。3.6型というコンパクトな画面サイズに、79gという軽量さ、OSはAndroid 9、メモリは3GBと最新スペックは載せていないものの、Wi-Fiは802.11acに対応しています。防滴防塵対応(IPX2/IP5X)に加え、NFC対応でおサイフケータイとして利用できるなど、機能面は比較的充実していますね。USB PDには非対応ながら、USB Type-Cを搭載しています。
最近のスマホは機能満載でどんどん端末費用が高くなり、次はもうちょっと機能が少なくてもいいから安いものにしようかなぁと思っていました。Yahooニュースでは、このサイズ感で電子書籍が読めるか?というインプレスの記事が出ていました。
結論を言うと、文字サイズや行間、余白などをきちんと調整すれば問題なく読めるようです。本製品の画面サイズであれば、文庫本と同等になるよう文字サイズを調整すれば約7行、多少詰めれば10行前後が表示できる。一般的な文庫本は1ページあたり16行程度なので、だいたい3分の2程度という計算になります。閲覧性は決して高いとはいえないでしょうけど、端末がかなり軽量なので、もしかしたら結構読みやすいかもしれませんね。
電子書籍市場はいよいよ4,000億円が見えてきました。折りたたみ式のスマホも続々と登場しそうな昨今、いろいろな端末で電子書籍を楽しんでみてはいかがでしょう?
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