外出自粛が終わっても続いてほしいデジタルコンテンツ活用
外出自粛が後押しした電子書籍市場
緊急事態宣言が解除されて、経済活動が少しずつ再開されてつつありますね。
個人的な印象ですが、車の交通量が増えているような気がします。しかしながら今日も東京では10人以上が感染したというニュース。そもそも検査しなければ潜在的感染者数はわからないので、まだまだ警戒は必要ですね。緊急事態宣言が解除されたからと言って、ウイルスの脅威が消えたわけではないですし。今後も変わらず、自分が感染している可能性を考えながら行動する必要があります。
この自粛期間中、様々な出版社や電子書籍ストア、電子図書館がコンテンツの無料開放を行いました。絵本から文学、新書、コミック、雑誌などあらゆる電子書籍が無料で読めるという、ありがたい施策でしたね。その動きも徐々に元に戻っているようでちょっと残念。この数ヶ月はおそらく電子書籍が大きく伸びて、紙の本はかなり落ち込んだのではないかと思っていました。でも、意外に紙の本も健闘していましたよ。
日本出版販売(日販)が発表した、4月期の書店店頭売上前年比調査。休業店が増加した影響により全体では前年同月比6.1%減となりました。この状況下でマイナス6.1%減であれば、まだいい方じゃないかと思うのは僕だけでしょうか?
健闘した書店売上 果たして元に戻るのか?
調査は当年・前年共に売上データが取得できている店舗(休業店を含む)1738店。期間は4月1~30日。今回調査ではコミックの好調や、休校などに伴う学参、児童書の売れ行きによって昨年12月から4カ月前年超えが続いていた。出版不況と言われながらも、4カ月間前年超えしていたんですね。4月が落ち込んだ要因は、やはり新型コロナウイルスの影響が大きく、上旬に発令された「緊急事態宣言」を受けて、7都府県を中心に休業店が発生したことが挙げられています。ジャンル別だと、コミックは好調で前年同月比16.6%増、雑誌が同16.1%減、書籍が同10.7%減、開発品が同12.6%減という結果。雑誌の減少は止まることを知らないですね。
書籍は学参・児童書が学習ドリルの売り上げが拡大するなど学参が同28.7%増、児童書が同1.0%増と3カ月連続で前年超え。一方で前年と比べて国語辞典や英和辞典など学校の授業で使用する辞典の売り上げが大幅に落ちているといいます。学校も自粛によって家庭内学習が増え、参考書を買う子どもたちが増えたことが要因でしょうか。辞書や辞典はオンラインで調べられてしまいますからね。辞書を引くという行為自体は大事なことだと思うけど、ただテクノロジーが発達し過ぎてる、、、。[
コミックはオンライン漫画にとって変わられたかと思いましたが、まだまだ根強い人気。新刊の『ONE PIECE』96(集英社)、『進撃の巨人』31(講談社)が売り上げを伸ばし、『鬼滅の刃』も継続して好調で、既刊も売り上げを伸ばし続けているようです。
今回の外出自粛により、オンラインコンテンツに触れた人もたくさんいるかと思います。特に学校では、オンラインでの学習システムや、電子書籍の活用が平時でもいかに必要かを実感したのではないでしょうか。ウイルスの蔓延や災害、有事など際はもちろんですが、それだけでなく、子どもたちが常にオンラインのコンテンツを活用して、学習ができるようにして頂きたいものです。できることなら無料で。学校教育の完全無料化は、今の日本では夢のまた夢かもしれませんが、コンテンツを無料提供し、学ぶ環境を広げることはできるのではないかと思います。僕たちもその一翼を担えるよう、次の施策を考えていきます。
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