期待される電子図書館導入拡大
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電子図書館
OverDrive 企業・大学・法律図書館向けサービス新設
公共・学校図書館を中心に電子書籍提供サービスを展開する米国のOverDrive社が、2020年5月7日に同社のサービスを企業・大学・法律図書館向けに補完する新しい事業部門として“OverDrive Professional”を設立したことを発表しました。
OverDrive Professionalは、78か国で45,000の図書館と学校のネットワークを拡大するための主要なデジタル読書プラットフォームであるOverDriveの一部門。Microsoftを2004年に最初の企業ライブラリパートナーとして追加して以来、OverDriveは現在、数百の大学、大学、政府機関、非営利団体、企業、宗教団体にサービスを提供しています。
OverDrive Professionalの設立に伴い、学生、知識労働者、研究者は、図書館提供の電子書籍・オーディオブックへ同社の読書用アプリ“Libby”からアクセス可能になります。さらに、法律事務所・ロースクール・政府機関向けに、法律・ビジネス情報等のプロバイダーLexisNexis社の電子書籍が利用できたり、LexisNexis社の電子書籍プラットフォームからOverDrive社のコンテンツを利用することが可能になるとのこと。
企業、学術、法律の図書館は、OverDrive社のサービスを導入することで、数百万の電子書籍やオーディオブックを、24時間年中無休で提供することができるんですね。また、独自のカスタム電子書籍コレクションを構築することもできます。このカタログには、キャリア開発と専門能力開発、コース資料、業界固有のトピック、リーダーシップ、IT、マーケティング、語学学習など、すべての科目の幅広いタイトルが含まれていて、著名な出版社では、Springer Science + Business Media BVM、Wiley、HarperCollins、Taylor&Francis、Princeton University Press、University of Chicago Press、Cengage、O’Reilly Media(アカデミックのみ)などが含まれています。
電子図書館の導入で図書館のパフォーマンスはアップする
OverDrive Professionalのリーダーに指名された、米書籍業界のスティーブ・ロサト氏曰く「私たちは、大学や企業のナレッジセンターや図書館に10年にわたりサービスを提供してきました」「OverDriveとの連携により、図書館サービスの利用率が向上し、大学図書館の学生の成果が向上し、企業や法律図書館の組織的パフォーマンスが向上したことで測定される強力なROIを報告されています。」
電子図書館の蔵書数や、電子書籍の読みにくさがよく話題になりますが、その課題はOverDriveのようなシステムの導入でクリアできますね。僕の街にある公立図書館は駅前なので、駐車場の台数の問題や、駅前の混雑などが懸念されますが、電子図書館であればそういった心配もない。子どもでも高齢者でも簡単にアクセスができるので(デジタルデバイドの方はちょっと難しいかも?)、本に触れる機会が増えそう。
Libbyは、iPhone®、iPad®、Android™の携帯電話とタブレット、Chromebook™、およびブラウザー経由でlibbyapp.comから入手できるて、Libbyから「Kindle®に送信」することもできるそうです(米国のライブラリのみ)。OverDriveアプリも、iPhone®、iPad®、Android、Chromebook、Kindle Fire HDでダウンロード可能。LexisNexisデジタルライブラリは、iPhone®、iPad®、Android™の携帯電話とタブレット、およびブラウザでも利用可能で、各アプリでタイトルは貸出期間の終了時に自動的に期限切れになり、延滞料などもないとのこと。
スマホ全盛時代、ますます日本での電子図書館導入拡大が待たれますね。
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