出版社が倒産!電子書籍化により作品を残そう
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プリントオンデマンド, ペーパーバック, 本の電子化, 電子書籍
出版社倒産で起こる知的財産の喪失
先日既刊本の電子化で相談を頂いた。
とある大学の教授で、過去に数十冊の書籍を出版されている。その分野では権威と言われる方だ。ご自身はまったく電子書籍は読まない。というより、読み方すら知らない。スマホの使い方もままならないそうだ。そんな方がなぜ電子書籍に関心を持ったのか?依頼のあった作品は、過去に重版もあり結構売れたそうだ。今でもAmazonで中古本が売れているという。ならばさらに重版すればいいのでは?と思ったが、版元の出版社が倒産したということだ。なるほど、そうなるともう重版どころか、市場からその作品は消えかねないわけだ。
倒産してしまった出版社の出版物は一体どうなるのか?
出版社が倒産した場合、版権を一部引き継いで、別の出版社が販売を続けていくという作品もある。しかし殆どの作品は絶版となって、市場から完全に姿を消すだろう。そういった作品の中には、ベストセラーになって大量に売れなても、一部の読者に求められロングセラーを続けるものもある。そういった作品が絶版になり、読者の目に触れることがなくなってしまうのは、あまりに勿体無い。著者にとっては、自分の一部を切り取った、ある意味分身のような作品が、完全に葬られてしまうは痛恨の極みだろう。そういった作品こそ、電子書籍として蘇らせて、いつでも読者が手に取れるようにしておいた方がよくないだろうか?
電子だけじゃないAmazonのプリントオンデマンド
たとえ電子書籍にしても、紙のものが欲しければプリントオンデマンドという手もある。ハードカバーで作りたければ、小ロットでの製本だって可能だ。しかし、絶版で在庫もないとなったら作品は死んだも同然だ。既刊本の電子化をする際に、版元の出版社に問い合わせると、「どうぞ電子化して下さい」というところと、「うちがやるので関わらないでくれ」というところに二分化する。結局その後電子化されたのをあまり見たことはないが。この際電子にすることでもう一度紙と同じように売れるという考えは捨てた方がいい。古い作品では言えば、電子化により新たな読者にアプローチし、絶版をなくし、作品を永く残していくために電子化するという認識を持って頂いた方がいいだろう。
出版不況は今後も続いていくだろう。貴重な作品が二度と読めなくなってしまうような状況は是非とも避けていきたい。そのためにも、著者はもちろん出版社の皆さんにもぜひ一度電子化を検討して頂きたいと思う。
書籍の電子化はこちら
http://www.g-rexjapan.co.jp/omoikaneproject/computerization/
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