しあわせを描くイラストレーター
「からふる」という団体がある。(https://color-fuls.com/index.html)
障がいのある子どもたちの「自分を生きる」を応援し、笑顔といろどりあふれる社会づくりを目指して活動をしている、一般社団法人だ。絵を描くアトリエからふる、料理をするキッチンからふるなどの活動を通じ、障がいのある子どもたちが大人になった時、「好きな仕事で自分らしく自活できる幸せ」をかなえられるよう、 家族といっしょになって、追求していこうとしている。特にアトリエからふるは、子どもたちのイラストを社会貢献性あるクオリティの高い商品として企業に提案しており、アート活動を通して社会とつながる看板活動だ。
そんなからふるでアトリエ講師を務めている人物がいる。彼女の名前はこばやしまりこさん。イラストレーターであり、絵本作家のこばやしさんは、日本児童出版美術家連盟の会員でもあり、様々な児童向け作品を手がけている。
こばやしさんとの出会いは、2016年に東京ビックサイトで開催されたクリエイターEXPO。約600名のクリエイターが一堂に会し、畳一帖くらいのスペースでずらっと並んでいた。とにかくたくさんの人と名刺交換をしようとしていた僕は、次々とクリエイターの元を訪れ、機械的に挨拶をして回っていた。そんな中、なぜかその絵に惹かれ、足を止めてじっくりと見入ってしまったのが、こばやしさんだった。話してみると、その見た目通り穏やかで控えめな話し方、そして柔らかな笑顔に引き込まれ、長い時間居座っていたのを覚えている。
こばやしさんの描く絵は、ご本人が「心がほっとして、優しく癒されるような…、 ハッピーな…、愛のある…、世界中なかよしな… あたたかい世界観を大切に描いています。 絵や物語を通して、あたたかな世界を描いていくことで、人々が繋がり 心豊かな、潤いある暮らしに貢献できたらと思い、描いています。」と語る通り、 愛と平和に溢れ見る者の心を温かくし安らぎを与える。僕は一瞬で虜になった。
それからは、僕が国際協力活動を行なっている人たちを取材し出版した「エシカルピープル」という本のロゴを作ってもらったり、画家AKIさんが出版した電子絵本「おみず」のおはなしについて相談したり、事あるごとに声をかけさせてもらっている。そして今回、暮らしとコミュニケーション研究所の今井真理子さんと制作する電子絵本のイラストをお願いすることとなった。一時は頓挫していた今井さんの電子絵本だが、先日二人のまりこさんをお繋ぎしプロジェクトが再スタートした。今井さんの企画した絵本は、親と子の朝のかわいいコミュニケーションに関する内容で、こばやしさんの絵がとてもよく似合うだろう。こばやしさんのハートフルな絵で描かれた電子絵本を是非楽しみにして頂きたい。
こばやしまりこFACTORY
http://www.kobayashi-factory.com
関連記事
-
-
日本の読者のために積極的な本の電子化を
2018/01/15 |
兵庫県たつの、宍粟市、上郡、佐用町内にある公立図書館が、パソコンやスマートフォンで読める電子...
-
-
テクノロジーの融合が読書環境を変えていく
2017/05/28 |
先週、先々週と東京都内への出張が多かったです。特に六本木や日本橋など、東京でも特に人が多いところへ赴...
-
-
いま注目の企業出版とは
2017/11/24 |
いま企業出版に熱い視線が注がれています。 インターネット上には莫大な量の情報があふれて...
-
-
電子版中古本市場が電子書籍ユーザーを拡大させる?
2020/07/16 |
昨日久しぶりに書店に行きました。ショッピングセンター内に入っている大型書店です。時間がなかっ...
- PREV
- デジタル化で変わり始めた学力
- NEXT
- アマゾンが仕掛けるマンガ界の改革