世界最大のプラットフォームで自己ブランディング
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プリントオンデマンド, 個人出版, 本の電子化, 著者, 電子書籍
本は自分で簡単に出せる時代
自分が執筆した作品を、amazonが提供している電子書籍「kindle」専用の本として販売できる「kindle direct publishing(以下KDP)」。出版社からの販売と違い、商業出版ではなく自費出版であり、街の書店に流通はしない。しかしながら、いまや書籍販売の最大プラットフォームとなったamazonで販売できるとあって、すでに利用している方も多いだろう。最大のプラットフォームということは、その作品点数も最大で、amazonにアップしたからといって売れるかといったら、そのままでは当然売れない。恐らくは数多の作品の中に埋もれてしまう。それでも、「amazon kindleで本を売っている」というブランディングはできる。現在は読み放題のサービスもあり、こちらはまだ作品が多くないため、kindleでの専売を約束するKDPセレクトに登録するとよい。実はこのKDPは、”誰でも” 電子書籍ファイルを制作して世界に向けて販売することができる。これから自分でもKDPを利用し、電子書籍を出版してみたいという方は、アカウントを取得しておくといいだろう。
KDPとAmazon Seller Centralのアカウントは別物である。もちろんe託販売もそうだ。KDPで電子書籍を販売するには、KDP専用のアカウントが必要になる。アカウントの取得方法は、「kindle direct publishing」で検索すれば、2億件の検索結果が表示されるので、そちらで情報を集めてもらうとよい。
アカウント取得の際に少々面倒なのは、米国Amazon社との契約となるため書類のやりとりが英語であること(英語が堪能な場合問題ない)それとアメリカのTIN申請だろうか。これは、アメリカでの源泉徴収を免除してもらう手続きだ。それでも税に関するインタビューに答えていけば、30分程度で完了する。それと売上金を受け取る銀行口座を登録する手続き。口座名義人が半角カナじゃないと登録できなないなどの注意が必要だが、これもそんなに問題にはならないだろう。
ということで、KDP登録はとても簡単といえる、かな?
登録ができれば、あとはepubなどのファイルをアップし、表紙の画像をアップし、必要な書誌情報などを入れて、販売先のエリアを決めて、「kindle本を出版」ボタンを押すだけ。それだけで自分の書いた作品が国内外で見てもらうことが出来る。買ってもらえるかどうかは別として、販売はされるのだ。国内で言えばプリント・オン・デマンドの仕組みにより、ペーパーバック版を販売することも可能だ。「電子書籍は読まない」と頑なに拒む方にも、「紙もあるよ」とオススメできる。また、データをアップしてから最大でも72時間以内には販売がスタートする。これは本当に早い。とにかく早めに市場に出せるというのは、著者にとって嬉しいことだろう。
使えるものは何でも使って想いを、ビジネスを発信しよう
なぜ、僕がこんなにKDPの簡単さとメリットを伝えるのか?
僕たちは電子書籍を使った出版をお手伝いする事業を行なっている。自社でもストアがあり、アプリがあり、epubファイルを制作するシステムもある。本来であれば、自社で出版する著者の作品は、自社のプラットフォームを使って独占的に販売したい。しかしながら、それが本当に著者のためになるか考えると、それは今はあまり得策ではないと判断した。
先述したが、amazonで本を売っているというのは、著者にとってある種のステータスだろう。世界最大の書籍ストアに本が並ぶということは、自己ブランディングにとって重要なことだ。ならば、自社での販売に固執することなく、まずは著者のためにKDPを使ってamazonで作品を展開し、さらにプリント・オン・デマンドで紙も買えるようにしようと考えた。
本を出版する理由として、もちろん「売りたい」ということはあると思うが、大きな目的は「自分の考えや主張、経験や知識を世に発信する」「自分の仕事や活動を知ってもらい、ビジネスにつなげていきたい」ということではないだろうか?僕たちはそこにフォーカスし、出来る限り多くの人に著者の作品を目にしてもらい、ファンを増やしビジネスにつなげてもらいたいと思っている。これからもそのお手伝いをしていく。
KDPの登録で困ったら、サポートするのでぜひお声がけ下さい。そして、「そういう面倒な手続きが苦手」という場合は、企画と原稿を準備して、「出版したいんだけど」と連絡を下さい。一緒に考えさせて頂きます。
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