新刊出版「障がい者アートの未来を探して」
オモイカネブックス から6作品目が出版されました。
『障がい者アートの未来を探して 〜コイントスからはじまった起業奮戦記〜』
(熊本豊敏 著)
著者である熊本豊敏さんは、障がいのある方がもっと気軽に、もっと自由に、もっと自然に発信できる場所と、創作活動を通して少しでも経済的対価を得ることのできる場と仕組みづくりをしている、一般社団法人障がい者アート協会の代表です。アーティストたちの作品を社会に発信し、たくさんの人に見てもらえる喜びや、創作活動を通して経済的対価が得られる喜びを、ひとりでも多くの障がいのある方に経験してもらうために、日々活動しされています。
障がい者支援という世界
熊本さんとの出会いは、2016年11月の東京国際ブックフェアでした。
僕たちが、初めて自分たちの電子書籍事業を世に出したその日、一般社団法人障がい者アート協会の代表である熊本豊敏さんとお会いしたのです。
「障がいのある方が、自分の作品を発信できる場所と、作品を通して経済的対価を得られる仕組みを創っています。」
「障がい者支援という分野で起業すること、その大変さ、自分の経験したことや考えを本にして、少しでも参考にしてもらえればと思う。」
と、お話して下さった熊本さん。この時、僕は障がい者就労支援事業所のみなさんと、お仕事の依頼について相談をしていました。
「障がい者就労支援事業所」
あまり耳慣れない名称かもしれません。ここでは、通常の事業所に雇用されることが困難な障がいを持つ人たちに、就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、知識や能力の向上のために必要な訓練を行う事業所の事を言います。雇用契約を締結して利用する「A型」と、雇用契約を結ばず利用する「B型」の2種類があります。
障がいと一言で言っても、身体、知的、精神など色々あります。同じような状態にあっても、個々人で差があるのが当たり前で、身体障害だからこれが出来ない、発達遅滞だからこの仕事は無理という風に見るのではなく、一人一人がどんな能力持っており、何が出来て何が出来ないかをよく見ることが大事なんですね。これは、就労支援事業所で働く皆さんに教えて頂きました。
ウェブから情報を取ってきてリスト化するのが物凄く早い人、文章を打ち込むのが得意な人、画像処理が上手な人、絵やイラストがうまい人など、様々な能力を持った人がたくさんいらっしゃいます。
出版は人のストーリーを形にする
僕はこの時、この人たちの能力をもっと社会で活かせる仕組みがあればいいのに、、、という想いを漠然と抱いていました。
というわけで、熊本さんとは素晴らしいタイミングでご縁を頂きました。
「是非、そのことを本にしましょう。」
それから始まった、出版までの活動。何度も何度も原稿をやり取りしながら、長い時間をかけてお付き合い頂きました。どうすれば著者の想いが読者に伝わるのか?どんな内容なら読みやすくなるのか?興味を惹く表紙は?タイトルは?そんなことを繰り返し相談しながら、今月初めようやく出版となりました。
本のあらすじを紹介すると、
人材業界、流通業界で活躍し、52歳で知的障がいを伴う自閉症の息子さんに導かれるように、障がい者支援という領域で起業した著者。起業するまでの葛藤と道のりから、事業をスタートさせてからの苦難の数々、その時著者が取った行動、そして見つけた自分たちの進む道を見つけるまでのストーリーが描かれています。障がい者支援という世界で起業を考えている方はもちろん、様々な分野で事業を起こそうと思っている皆さんに、読んで頂きたい一冊です。
障がい者アートの未来を探して 〜コイントスからはじまった起業奮戦記〜
ご購入はこちらから
http://omoikanebook.g-rexjapan.co.jp/products/detail.php?product_id=37
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