自分史を電子書籍で残す
年が明けて、早いものでもう1ヶ月が過ぎようとしています。
月日の流れがどんどん早くなっている気がするなぁ。
去年のお正月に書いたブログを読んでいたら、まだ自宅のリノベーション前で、こうしようかああしようかと思いを巡らせていたようです。そのために大規模な大掃除を敢行し、母親と一緒に祖父母の物が仕舞ってある物置を片付けていました。祖父母の服、布団、そして詩吟の本や賞状、トロフィーなどいろいろな物が出て来て、その都度話し込むからなかなか進まない、、、。それでも、家族のことや先祖のこと、これまでの岩瀬家を振り返る、とてもいい機会になったのを覚えています。
僕が住む地域は、祖父母の代に12名の仲間が、戦後何もない山林を開拓して田畑を耕し、家畜を育て今の暮らしの礎を作ったところです。祖父は地元の寺の檀家総代として地域に尽くし、村祭りや奉仕活動にも尽力し、皆から信頼される人物でした。そしてそれを継いだ父。教員として勤務する傍、大切な土地を守るため朝夕に畑に出て作物を育て、僕たちも育ててくれました。祖父母の代も、父母の代も、本当に苦労が絶えなかったことと思います。自分が結婚して家族ができて、父母と一緒に住むようになり、やっとそんなことを思えるようになりました。それまでは、自分一人で大きくなったような顔して、小生意気なことばかりほざいていましたね。
きっと、多くの人が何かをきっかけに「自分」のことを考えるのではないかと思うのです。自分って何だろう?何のために生まれて来たのだろう?自分のルーツは?なぜこの家族なのか?僕は考えるのが随分遅かったけど、早い人は子どもの頃からずっとそこを追っているのかもしれない。そんな時、自分史を書いてみるといいと言われました。自分史というと『人生の集大成』っぽく聞こえますが、自分史を書くことは、年齢を問わず人の生き方を豊かに元気にするもののだと言います。自分史を書くには、自分にまつわることを調べたり、聞いたりする必要があり、ますます家族の絆も深まるのではないでしょうか。また、自分史を書くことで「自分のことが好きになる」「生きがいや自分の役割を見つけられる」「自分をよく知ることができる」といったメリットもあります。
そして自分の生きた証を、家族や子孫、友人、社会にも伝えていける。それはきっと、後世の人たちにとってかけがえのない財産になりますよね。僕も然ることながら、父親にも書いて欲しいなと思います。僕が知らなかった時代の風景や、人々、そして家族のかたちが、いろいろ見えてくるだろうと想うのです。それは僕たち夫婦、親子にとっての財産ですね。
「誰でも簡単に出版できる仕組みづくり」が、僕たちオモイカネブックスの一つの柱です。
まずは、自分の身近な人たちに本を書いてもらうのがいいかと思っています。自分史を書いて売って印税で儲けようなんてことは無理な話かもしれませんが、電子書籍として残しておくことで、いつでも自分の家族や先祖の歴史に触れることができる。いまや電子書籍でも国立国会図書館に納本が可能になりました。自分や家族の自分史が国会図書館に保存されるなんて、すごいこと思いませんか?
たまに、自分史や家族の歴史を本にまとめたいというお話を頂くことがあります。これから電子化が進むことで、さらにその人口は増えていくことでしょう。僕たちも、是非人や家族の歴史づくりのお手伝いをしていきたいと思います。
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