リアルとネットのコラボで、通勤通学は趣味の時間に
最近電車に乗ると、自分のスマホを見るよりも、他の乗客の人たちがスマホで何を見ているのか気にしている僕です。もちろん、じっと中身を覗き見するのではなく、ちらっと何を見ているのか見させてもらっています 笑。半分くらいの人は、SNSでやりとりをしていて、3割くらいがゲーム、2割がニュースサイトといった感じですね。たまに電子書籍を読んでいる人がいる印象です。
ニールセン・デジタルが、日本全国の8,000名(iOS、Android各4000名)の調査協力モニターから得たアクセスログデータ調べでは、2016年のスマートフォン利用者数は前年比13%増の5,897万人。2013年から2014年にかけた増加率(26%増)と比較すると伸びは半減しているものの、引き続き市場は拡大しています。保有率が高まっているので、伸び率はそんなにアップしなくなるのは当然でしょうね。それでも、年々利用者は増えている。
さらに、アプリとブラウザの利用比較でみると、旅行とグルメ関連サービスや、新聞系ニュースや価格比較サービスもブラウザ利用が多数で、いずれも約8割が「ブラウザの利用時間が全体の9割以上を占める」と回答したとのこと。その一方で、オークション・フリマ、SNSサービスはアプリ利用のほうが多いということ。なるほど、スマホだとアプリを利用する印象が強いけど、まだまだブラウザを利用する人も多いんですね。ゲームや電子書籍となると、アプリが圧倒的だろうな。
電車内で、スマホのブラウザやアプリを利用しようと思うと、気になるのがネットワーク。ほとんどのスマホがキャリア系の4Gを使っているので、繋がらないということはないと思うけど、日々の通勤通学で利用していると、かなりのパケット代になりますよね?ほとんどの人が使い放題のプランだと思うけど、僕なんかは月に7Gくらい使ってしまう。結構自宅のWi-Fiが多いんだけな、、、。なので、公共交通機関でもなるべくWi-Fiを使いたいですよね。
アメリカニューヨークでは、2011年からニューヨーク州都市交通局(MTA)が、運営する地下鉄の駅を対象に、公共Wi-Fiスポットの設置に着手し、2016年末には地下鉄の全279駅で、無料Wi-Fiサービス「TransitWirelessWiFi」が利用できるようになったそう。無料ってのがありがたいですね。僕がよく乗るつくばエクスプレスでも、Wi-Fiは使えるけど、docomoやNTTとの契約が必要です。
で、ニューヨーク州都市交通局が、地元の公共図書館と提携して、無料Wi-Fiサービスを活用した電子書籍の閲覧サービス「Subway Library」を展開しているそうなんです。これは、MTA地下鉄の各駅に設置されている無線ネットワークを通じて、ニューヨーク公共図書館とブルックリン公共図書館、クイーンズ公共図書館が所蔵する電子書籍を無料で開放するというもの。ユーザは、無料Wi-Fiサービスを介して電子書籍にアクセスし、「Subway Library」のウェブサイトや、スマホアプリから閲覧するという仕組み。通勤通学などの移動時間で、公共図書館に無料アクセスできるってことで、ユーザにとっては電車での過ごし方がひとつ増えますね。http://www.subwaylibrary.com(ニューヨークにいないと使えないけど)
さながらこんな感じですかね?(くめがわ電車図書館 東村山市立図書館HPより)
日本でも無料のWi-Fiが増えて、さらに図書館や書店との連携が進むことで、電子書籍を読む人がもっと増えると思うな。あとは、電子書籍を読みやすい端末の登場が待たれますね。小説などの文字物はいいとして、組版されたものはどうしてもスマホでは読みにくい。もっと読みやすい端末が登場することで、電子書籍の利用がますます活発化すると期待します。
どうも、そんな端末が発表されたという話があるので、それはまた次回アップします!
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