さあ、世界を楽しませよう!
ORINOVIVOという音楽ユニットがあります。
ツインパーカッションに、尺八、ギター、ヴァイオリン、ヴォーカルを加えた6人編成で、いずれも国内外で活躍する実力派ミュージシャンばかり。そして女優としても活躍する、ヴォーカリストの緒方美穂さんをリーダーとしたユニットです。いのちの繋がりをテーマに、世界の民謡をアレンジして歌い上げます。ヴォーカルでリーダーの緒方美穂さんとのご縁をいただき、僕たちも応援させてもらうことになりました。
昨日は初めてのライブに参加してきましたが、とにかくすごい!各国の民謡とは思えない美しいアレンジと、尺八とヴァイオリンのコラボ、そしてヴォーカル緒方さんの力強くも繊細な歌声。どこを切っても最高のライブでした。
ユニット名の「ORINOVIVO」は、ORINO=織りの(日本語)と、VIVO=いのち(エスペラント語)の組み合わせ。
このORINOVIVOが目指すのは、「文化の相互理解、世代・空間を超えたコミュニケーション創り」
相手の国の文化を知ることは、相手の国を尊重することにもつながります。老若男女、聞き手を選ばないORINOVIVOの音楽をきっかけに、世代を超えたコミュニケーションの拡がり、また多くの人がいろんな国の歌を歌い合うことで、国や言葉を超えたコミュニケーションの拡がりの可能性を追求しているそうです。人々の違いを否定・差別するのではなく、認め合い、尊重し合い、むしろ”違うから面白い”と楽しみ合うことを目的としています。
ORINOVIVOのライブで感じるのは、音楽や絵には国境がないということ。自国の歌を唄う人を見ると、自ずと親近感が湧いてきて笑顔になる。それは、絵でもおなじこと。オモイカネブックスから絵本を出版した、アーティストのAKIさんの作品は、最初日本国内ではなく、スペインなど海外で高い評価を受けていました。AKIさんは知的障害がありますが、絵にそんなことは描いていない。純粋に、その絵の色彩に圧倒され、文化も慣習も違う異国の人たちが感銘を受ける。そこには、欧米人、日本人、敵国の人、過去の遺恨なんてものは存在しないのです。
民族や国同士の紛争には、様々な要因がありますが、互いを理解できていないということが、一番の大きな問題なのではないでしょうか。インターネットの普及により、この10年で情報量は劇的に増加して、何かを調べようとすれば、大量に情報を得ることができるようになりました。情報統制をしている国においても、得ようとすればどこからでも情報を入手できてしまう。ただ、その情報の信ぴょう性もよく確認しなければいけないですね。
僕たちは「本」というものを通して、日本のことを世界中の人たちに発信していきます。世界の人々に、日本についてより広く、より深く知ってもらうのはもちろん、世界の国々のことを、これからの日本人にもっと知ってもらいたいと思っています。相互理解が進むことで、国同士の誤解をなくし、それにより紛争がなくなることを目指していきます。音楽やアートは、そのきっかけになると思います。
ORINOVIVOやAKIさんにはこれからも期待したい。きっと二組とも世界で活躍していくでしょう。そして、音楽、アート、本をコラボレートし、僕たちが渦を作り、二組のアーティストをもっともっと世界の人々に知ってもらわなきゃ!さあ、世界を楽しませよう!
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