まずは発信して知ってもらうことが大事
今回は新ものづくり・新サービス展ということで、普段あまり会うことのない製造業や食品メーカーの方々とのご縁を頂きました。ボクたちはブースで来場者を迎えるだけでなく、積極的に他の出店者さんをまわらせてもらったのですが、みなさん革新的なことをやっているんですねぇ。日本のものづくりはすごいと聞いていたけど、こんなにも様々なところで、新しい技術が取り入れられ、ボクたちの暮らしを便利にしてくれているとは思いませんでした。
例えば、電車のドアをスムースに開閉させるための部品だったり、クリスタルを削る日本で一番細い針だったり、鯖江のメガネを綺麗に塗装するための装置だったりと、多分日頃接しているものなんだろうけど、まさかこの会社の技術が!?という企業がたくさん出展していましたね。
ともかく名刺交換をさせてもらおうと挨拶に回ったのだけれど、みなさん何が革新的技術・サービスなのかと聞き始めると、堰を切ったようにお話を始めます。新技術の特性から完成までのストーリーや想いを熱く語ってくれるんです。それを聞いていて、ものづくりに携わるみなさんの想いは、やっぱり日本が世界に誇れるものだと感じましたよ。
こういうことを電子書籍にして発信したいなぁと思うんです。
ボクも初めて聞くことばかりでしたが、きっと日本人の多くが知らないことなんですよね。日本はものづくりに長けた国だと言われても、いったい何がどうすごいのかが伝わりにくいと思う。トヨタ、パナソニック、キャノン、いろいろ有名企業はあるけれど、そこを支える人たちがいっぱいいるんですね。そういった人たちにフォーカスして、想いやストーリーなどを本にしていったら、きっと後世の役に立つだろうなと思うんです。
回らせてもらったブースのみなさんにも同じようなことを話したら、「いやいやいや、文才ないから」「本書くほどのことじゃないよ」って謙遜されました。そうなんですよね、本を書くってすごいことだと思いますよね。たしかに紙の本を出版して書店に流通させるってすごく大変だと思う。「著者→出版社→印刷会社→製本会社→配送→取次→書店や→読者」と、まあ大体こんな感じに会社と人が関わってくるわけです。
でも、電子書籍だと「著者→電子書籍制作会社→読者」ってことで手間も時間もだいぶ短縮されるし、売れるか売れないかで出版の可否が決まることもない。でも、「本を書いている」ということに変わりはないんですね。
当然出版するなら売れるか売れないかも大事だと思いますがね、でも印税生活を狙うわけじゃなければ、ベストセラーになる必要はないんじゃないかと思うんですよ。必要としている人に必要な情報が届くことが大事じゃないかな?その必要としている人は30年後にたくさん現れるかもしれない。その点で紙本だと「絶版」ということもある。
これからますますSNSが隆盛となり、本の選び方買い方も変わると思う。書店に並んでいるベストセラーよりも、自分のコミュニティーの中でのレコメンドを選ぶ人が増えるのではないかな。
だから、自分の想いや考え、技術やサービスを本にまとめて電子書籍として発信しておくというのはとても意義のあることだと思うんです。
今回の展示会でも、電子書籍に興味を持ってくれる人がたくさんいました。でもみなさん口を添えろて「売れるの?」って聞かれるんですね。そんな時には「そんなに売れませんよ。ベストセラーは難しいかな。」と答えていました。ベストセラーは紙で出版しても難しいでしょ(笑)売れるってどのくらいを考えているのかな?
もちろん、売れるように広まるようにプロモーションしていきますけど、何百万部も売る気ならそれは絶対に無理でしょう(いや、意外に売れたりして)。大事なのは発信するかしないか、本にするかしないかだと思う。発信しなきゃ誰に知られることもない。本(電子書籍)にして発信するというアクション自体が、人に知ってもらうきっかけになるかもしれないですよね。
この三日間で本にして発信したいなぁと思う会社さんは100を超えました。是非とも電子書籍にして国内外のみなさんに紹介していきたいですね。
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