電子書籍だからできること〜HTML5とCSS3の可能性〜
電子書籍っていうと、この2つの言葉を聞きませんか?
「HTML5」と「CSS3」これってどういうこと?何ができるの?って声もよく聞きます。EPUB3はこの2つで構成されているんですね。だから今作ろうとする電子書籍は、ほぼこのHTML5とCSS3です。
じゃあHTML5とCSS3は何ができるのでしょ?
まず、HTML5の特徴は「アクセシビリティ」と「音声や動画などのメディアサポート」
アクセシビリティとはどういうことかとうと、どんな状況でも誰もが情報にアクセスできるってことで、HTMLのベースであるHyperTextの考え方に通じます。HTML5で表現されたコンテンツは、パソコンだったりスマートフォンだったりと、汎用的な環境で閲覧ができます。ただ、その画面サイズや色味は、デバイスに依存します。読者が利用する環境によって、レイアウトは変わってしまいますが、HTML5の多様性が、読者環境の選択の幅を広げているのは間違いありません。
そして、音声や動画など多くのメディアのサポート。前バージョンのHTMLは基本的に文字情報が中心でした。音声や動画といったファイル・メディアについては、プラグインなどを利用して表現していたんです。HTML5の場合、予め音声や動画のタグ、多数のAPIも用意されていて、ユーザの行動に合わせた情報提供など、アプリケーション的な表現を実現できるようになっています。ドラッグアンドドロップの表現なども実現できるんです。
それとCSS3。CSS3に新たに盛り込まれた仕様は、文字の縦書き(縦組み)、段組み、ルビ、角を丸めた輪郭、ドロップシャドウ、2次元的あるいは3次元的な変形、アニメーション、グラデーションなどなど。いやぁいろいろできますね。つまりこういった技術を含んだものを電子書籍で実現できるわけです。
まとめてしまうと、電子書籍いわゆるEPUB3は実現可能なことがいっぱいあるってことですね。電子書籍はただ紙の本をデジタルデータにして読むだけではないんです。ウェブサイトでもない、アプリでもない、その間にあるような、ないような(どっちだよ)新しいモノなんです。本を書く、出版する、販売する、もちろんそれだけでもいいですが、せっかく電子書籍として作るなら、いろんな可能性を考えながら作りましょうよ。今までになかったものがきっとできるはずです。
あなたは電子書籍で何を実現したいですか?
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