世界一のブックフェアでもアレが人気らしい
もう10月も終わりに近づいていますね。
先月僕たちは東京国際ブックフェアに参加しましたが、10月というとドイツで開催されるフランクフルト・ブックフェア(Frankfurter Buchmesse)が有名ですね。会場の面積はおよそ172.000㎡、100カ国以上の出版社が参加する世界最大の本の見本市です。第1回は1949年に開かれていて今年で68回目。とても歴史のあるブックフェアです。今年は10月19日〜23日までの5日間。規模も大きいから期間も日本より長めです。
Frankfurter Buchmesse 2016
世界各国から出版関係者や著者、イラストレーター、翻訳家、音楽業界や映画業界などマルチメディア業者が集まるんですよ。7000社以上の展示参加者が書籍やソフトウェアを発表する一方で、版権の売買などの取引も行われる。なんかこれ去年までの東京国際ブックフェアでもやってたな。電子出版EXPOとか、コンテンツEXPOって名前で。やっぱりあのコンセプトの方が良かった気がする。
今年の状況は今後ウェブ上で色々情報が出てくると思うけど、去年はアニメ・漫画ファンが多く集まったようです。どうやらアニメ・漫画ファンの間では大変注目されるイベントでもあるのようで。ドイツ国内の年間コスプレ・チャンピオンを決定する「ドイツ・コスプレ・マイスターシャフト」ってのがあって、その決勝大会が開催されているらしいのです。ドイツのコスプレイヤーにとっては最大のイベント。今年も大盛況なんだろうな。ちなみにドイツで人気の漫画は「名探偵コナン」ですって。
他にも日本のコンテンツで言うと、空手や合気道といった武道、生け花や折り紙、料理など、日本の伝統文化を写真で紹介した本が注目されているようです。確かに「道」ってのは海外ではあまり知られていない世界でしょうからね。競技とかスポーツじゃなくて「道」だからね。
tolino eReader
もちろん、Tolinoに代表される電子書籍関連の端末やコンテンツも注目されています。Tolinoは2015年にamazonのシェアを抜いていますからね。あ、ちなみにTolinoは、書店大手4社が合同で立ち上げた電子書籍ブランドです。こういうとこ日本と違うな。打倒amazonへの結束力が違うのかな。電子書籍が広く一般に実用化され普及するのも、あと一歩のところまで来ているみたい。図書館のデジタル化や教育現場での試みなども紹介されているとのこと。このあたりは実に興味深いですね。
いやぁ、今年は3月にライプツィヒ・ブックフェア、そして10月にはフランクフルト・ブックフェアに行っているはずだったんだけど…まあ、来年のお楽しみですね。今日はAndroidアプリ開発の打合せを再スタートしたので、来年には世界に向けて本格発信しよう。まずは、手始めにフランクフルトへ!
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