先進的図書館事情
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電子書籍
昨日までのフェアでは連日新企画発表をさせてもらいました。
フェアの来場者の多くが読者で、コンセプトが読者向けで、会場が離れていて、発表会のプロモーション無しで、発表会自体が書店、取次、出版マスコミ担当のみ参加ということで、「???」なところだらけでしたが、少ない人数ですが話を聞きに来てくれる方がいらっしゃいました。ありがたい。今回会った中でこの方々が本当にありがたかった。
その中のお一人が、電子書籍が認知されみんなが活用していくために必要なことを教えてくれました。
それは「図書館で電子書籍を普及すること」
誰でも無料で利用できる公共図書館で、専用端末で電子書籍が読めるようになれば、多くの人が活用して電子書籍の認知度が上がる。そのためにはどんどんコンテンツの電子化を進めて、全国の図書館で配信すれば良い。なんなら端末ごと貸し出せればなお良いと。
うん、たしかに。
僕も図書館での活用は鍵になると思いますね。ただ、出版社さんとしてはやりたくないだろうな。自治体としても費用をかけてまでやりたがらないですよね。コンテンツが無ければ端末があっても見る人は増えないだろうな。
図書館も変革の時を迎えている?
そんな話を聞いたその夜、長い長い帰り道にこんな記事を見つけました。
図書館で本を借りると、作家に1冊15円の印税 フィンランドの先進的図書館事情
「日本では、ベストセラーを図書館が大量に購入して貸出するために、本が売れないと、作家や出版社は指摘してきた。ともすれば、図書館は敵視されることすらある。しかし、フィンランドでは1人あたりの貸出冊数が日本よりも多いにもかかわらず、両者の関係は友好という。その背景には、作家に対する手厚い政策があるようだ。しかし、フィンランドでは1人あたりの貸出冊数が日本よりも多いにもかかわらず、両者の関係は友好という。その背景には、作家に対する手厚い政策があるようだ。」
「図書館で本が借りられれば、作家に1冊15円の印税が入り、作家活動にも平均で一人あたり年間7000ユーロの補助金が出される。」
教育水準の維持に図書館の役割は重要
フィンランド語の文学を発展させること、そして高い教育水準の維持、向上のための読み書きする力が重視しているとのこと。そのために国をあげてこういう取り組みをしている。さすがフィンランド、国として目指す方向がしっかりしています。いろいろな意見があれど、やはり教育水準上位の国です。フィンランドはIT大国でもありますからね、当然電子書籍でも同様の動きが出てくるでしょうね。
連日のフィンランドネタでしたが、本を作る目的は何か、本は何のためにあるのかをもう考え直すのにとても良い記事だと思う。
日本でもそんな図書館を増やしていきたいですね。国ができなければ、民間としてアイデアを考えていかなければいかんですな。
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