読み放題で電子書籍は変わるのか?
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電子書籍
amazonで電子書籍が定額読み放題になるという新サービスが開始されるとの観測が広がっています。
料金は月額1,000円前後で、早ければ今年の8月にも開始する意向だとのこと。
NTTソルマーレやYahoo!ブックストア、NTTドコモのdマガジンなど、これまでも電子書籍の読み放題サービスは日本にありました。それにしてもamazonの参入はインパクトが強いですね。閲覧書籍数が他社とは比べものにならない。
デジタルコンテンツに一定金額でアクセスできるサブスクリプションモデルは、動画配信や音楽配信が先行して普及していますが、いよいよ電子書籍も本格的に進むのかな?ただ、これで電子書籍を利用する人が増えるかというと、個人的には疑問です。
先日日本でもポケモンGOが配信開始となり、SNS上にはポケモンのスクリーンショットが山のように上がっています。今までも歩きスマホをよく見かけていましたが、これまで下向きだったスマホがちょっと上を向いていると、「ポケモン中?」と思ってしまう(笑)
かくいう僕も初日にインストールしていじってみましたが、もうやっていません。そもそもポケモンがよく分からず、面白さが長続きしなかった…。でも、ARは今後いろんな分野で役に立つなぁと思っています。きっと追随する会社が増えるでしょうね。
スマホでやっていることって、ポケモンを含めたゲーム、ニュース閲覧、SNS、カメラ、音楽視聴、動画閲覧、そんなところかなと思うのです。もちろん仕事で使う人もいるでしょうけど。電子書籍つまり本を読んでいる人ってどのくらいいるのかなぁと、いつも電車の中を見回しています。スマホって移動時間や隙間時間にいじることが多く、じっくり何かを見るとか読むってしないのではないかと思っています。
じっくり読むならタブレット?となりそうですが、タブレットの中途半端さはますます進んでいる気がします。12インチのiPadとか、どんな人が何に使っているのかと思うほど。
以前の記事でも書きましたが、紙の本が電子化されただけだと、たとえ読み放題となっても今の日本ではさほどのインパクトがないのではないかと。電子書籍の使い方、電子書籍の新しい存在価値を提案していかないことには、新たなインフラとしての地位を固めることは難しいと思っています。
本を作って、売る。そこからもう一つ先に進めないと、埋もれてしまうんだろうな…。
僕は電子書籍の新しい仕組み、新しい価値を創っていきます。
でも、amazonの読み放題サービスは使いますけどね(笑)
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