日本のお札で最も使われた人物、聖徳太子

公開日: : 偉人伝 ものの見方

 unnamed-2 戦後、GHQが唯一認めた肖像画であり、
その理由は平和主義者としての象徴である「和を以って貴しと為す」の精神です。

聖徳太子1400年遠忌を迎え、今改めてその功績を振り返ります。

能力主義社会の礎を築いた冠位十二階
日本の道徳規範を明確にした十七条憲法
飛鳥時代から法治国家としての歩みを始めた日本。
その基盤を築いたのが聖徳太子と言えるでしょう。

1400年を経てもなお、「和を以って貴しと為す」の精神は生き続けています。

激動の時代を生き抜く私たちにとって、聖徳太子の言葉は未来への羅針盤となるでしょう。

【和を以って尊しと為す】

という平和主義者の代表であると当時の
一萬田(いちまんだ)日銀総裁が主張したため
残ったそうです。

太子の功績は、有名なものは
【冠位十二階】
血筋や家柄ではなく能力などで
人物を評価する仕組みを創りました。

【十七条憲法】
道徳規範が明確にし、
和を以って尊し為すは、今でも通じる
日本のあるべき姿を一文で言い表した。
飛鳥時代、大宝律令から日本は、法治国家として
動きだしますが、制度としても発展させていったのが
聖徳太子といえるのではないでしょうか。

1400年たっても
【和を以って尊しと為す】という言葉は
活き続けています。

今も時代の変わり目で、
シン・ニホンは、文化や歴史にそのヒントが
あると思うのです。

世界で広がる日本文化。
国内では衰退する日本文化。
しかし、徐々に日本の文化や歴史や伝統
を見直そうという動きも出てきています。

文化や歴史にヒントを求めて

世界で広がる日本文化。一方で、国内では衰退しつつあります。

しかし、近年では日本の文化や歴史、伝統を見直す動きも活発化しています。

聖武天皇:未曾有の危機に立ち向かう

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聖武天皇といえば、東大寺や大仏を思い浮かべるでしょう。
しかし、その即位した時代は、大地震、飢饉、疫病など未曾有の危機に見舞われていました。

とても有名な日本の天皇です。
聖武天皇が即位した時代、日本は危機的な状況にありました。
大地震に飢饉、更に疫病(天然痘)では、
当時の人口の3割が無くなったといわれ、
その死者数も150万人にも及んだそうです。

疫病では、国家の重職についていた藤原四兄弟も亡くなり
更に、天皇の身内からも、貴族からも大小の反乱が国を襲いました。
当時は、様々な災いは天皇の治世が
良くないためと考えられていたとも言われ、
聖武天皇はさぞ心を痛めていたでしょう。

そこで、
①全国に国分寺・国分尼寺をつくり、祈りをささげる。
そして、悲田院、施薬院をもうけ福祉にも力をいれます。
これは、聖武天皇の后である、光明皇后の進言によるものではないかと、言われています。
光明皇后は、自ら病人のお世話をしたり、時には体も洗ったりし、民に慈愛を注ぎました。

②墾田永年私財法
新しく耕した田畑は自分のものになるとし、開拓を促進します。

③東大寺の大仏を創ったこと。
地震、疫病、飢饉に内乱が続く中、社会の安寧を願い、祈る場所を創りました。
特に、建立に当っては、天皇自ら、民衆と共に作業を行ったと伝わっています。

④遷都を繰り返し行った。
収まらない社会の厳しい状況を、なんとか打破したいと4回も
遷都を行っています。

このようなことをして、危機を救おうとしました。
結果としては、聖武天皇の御代で収まる事なく、
やがて奈良時代から平安時代へと移って行きます。

色々対策を立てたわりには、成果はどうなのか?
疑問を持つ方も多いでしょう。
私は、手を打っていなければ
更に大混乱に至ったのではないだろうか?と考えます。

民衆と共に歩んだ聖武天皇

国分寺・国分尼寺建立による民心の安定と福祉の充実
墾田永年私財法による開拓促進
東大寺大仏建立による社会安寧への祈り
4度の遷都による現状打破
これらの施策は、必ずしも全て成功したわけではありません。
しかし、何もしなければ更なる大混乱を招いた可能性もあります。

激動の時代を生き抜く知恵

「古に学び、それを活かす」

聖徳太子と聖武天皇の言葉と行動は、
私たちに未来へのヒントを与えてくれます。

歴史を学び、未来を創造する。

令和の日本は、聖徳太子と聖武天皇の精神を受け継ぎ、
新たな時代を切り開いていくのです。

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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