人にはもう一人の自分がいる
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最終更新日:2024/02/16
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飛んでみるか飛ばないか。
どちらが本当の自分の声でしょうか。
挑戦と回避、自らに向き合う心の葛藤。
この瞬間、どちらの声に耳を傾けるかが、
人生の中での大きな分かれ道になることがあります。
この深い心のダイアローグについて、
日本の能楽の師である世阿弥は、
「離見の見」という言葉でその複雑な対話を表現しました。
根源から観て自分が正しいかどうか。
祈る松下幸之助。
「離見の見」には、
高次の視点から見た自分と、
日常の営みで感じる自分という、
二つの自己のあり方が込められています。
これらの相反する側面が、自分自身を構成し、行動に影響を与えています。
この中で、真の自分の声はどちらなのでしょうか。
一方で「やろう!」という前向きな声が響く一方で、
もう一方では「やらなくても良い」
という慎重な考えが湧き上がります。
この二つの声が対話し、葛藤することで、
我々は日々の選択を形成していると言えるでしょう。
松下幸之助は、「素直」
という言葉でこの内なる対話を捉えました。
つまり、本当に自分にとって意味があり、
かつ社会に貢献できる行動こそが、真に素直な行動なのです。
我々は生きる中で、
時折声なき声や高次の自己の言葉に耳を傾け、
自身の行動を振り返る必要があります。
今日、この瞬間において、どちらの声に耳を傾けるか、
どちらの対話を大切にするか、自覚的に考えてみましょう。
例えば、新たな職務に挑戦することを考えてみましょう。
一方では新しいフィールドでの成長が期待できる一大チャンス。
しかし、同時に失敗や困難を避けるために慎重な思考も生じるでしょう。
しかしこの挑戦が、
自らや社会に良い影響をもたらす可能性があるならば、
松下幸之助が語ったように、
それが本当の素直な行動となるでしょう。
内なる声に耳を傾け、挑戦と回避の中でバランスを取り、
より良い選択を見出すことで、
自らの成長と進化が生まれるでしょう。
結局のところ、誠実な自己対話こそが、
人生の中での新たな一歩を踏み出す鍵となりうるのです。
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石川博信
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