聖徳太子と聖武天皇
公開日:
:
最終更新日:2021/11/11
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【シン・ニホンの幕開け】
日本のお札で、もっとも使われた方は聖徳太子です。
何故、聖徳太子なのでしょうか。
戦前使われていたお札も
【戦後GHQが、聖徳太子以外は認めない。】
として聖徳太子だけが戦後も残りました。
聖徳太子についても、一部のGHQでも
異論があったそうですが、
聖徳太子の
【和を以って尊しと為す】
という平和主義者の代表であると当時の
一萬田(いちまんだ)日銀総裁が主張したため
残ったそうです。
今年は、聖徳太子1400年遠忌にあたります。
太子の功績は、有名なものは
【冠位十二階】
血筋や家柄ではなく能力などで
人物を評価する仕組みを創りました。
【十七条憲法】
道徳規範が明確にし、
和を以って尊し為すは、今でも通じる
日本のあるべき姿を一文で言い表した。
飛鳥時代、大宝律令から日本は、法治国家として
動きだしますが、制度としても発展させていったのが
聖徳太子といえるのではないでしょうか。
1400年たっても
【和を以って尊しと為す】という言葉は
活き続けています。
今も時代の変わり目で、
シン・ニホンは、文化や歴史にそのヒントが
あると思うのです。
世界で広がる日本文化。
国内では衰退する日本文化。
しかし、徐々に日本の文化や歴史や伝統
を見直そうという動きも出てきています。
【聖武天皇は未曾有の危機にどう立ち向かったか】
聖武天皇というと東大寺や大仏を思い起こす方もいると思います。
とても有名な日本の天皇です。
聖武天皇が即位した時代、日本は危機的な状況にありました。
大地震に飢饉、更に疫病(天然痘)では、当時の人口の3割が無くなったといわれ、
その死者数も150万人にも及んだそうです。
疫病では、国家の重職についていた藤原四兄弟も亡くなり
更に、天皇の身内からも、貴族からも大小の反乱が国を襲いました。
当時は、様々な災いは天皇の治世が良くないためと考えられていたとも言われ、
聖武天皇はさぞ心を痛めていたでしょう。
そこで、
①全国に国分寺・国分尼寺をつくり、祈りをささげる。
そして、悲田院、施薬院をもうけ福祉にも力をいれます。
これは、聖武天皇の后である、光明皇后の進言によるものではないかと、言われています。
光明皇后は、自ら病人のお世話をしたり、時には体も洗ったりし、民に慈愛を注ぎました。
②墾田永年私財法
新しく耕した田畑は自分のものになるとし、開拓を促進します。
③東大寺の大仏を創ったこと。
地震、疫病、飢饉に内乱が続く中、社会の安寧を願い、祈る場所を創りました。
特に、建立に当っては、天皇自ら、民衆と共に作業を行ったと伝わっています。
④遷都を繰り返し行った。
収まらない社会の厳しい状況を、なんとか打破したいと4回も
遷都を行っています。
このようなことをして、危機を救おうとしました。
結果としては、聖武天皇の御代で収まる事なく、
やがて奈良時代から平安時代へと移って行きます。
色々対策を立てたわりには、成果はどうなのか?
疑問を持つ方も多いでしょう。
私は、手を打っていなければ更に大混乱に至ったのではないだろうか?と考えます。
今の時代も激動期です。
古に学び、それを活かす。
温故知新、心掛けて行きたいですね。
写真は、上総国分寺。
悪友ととりました^^
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石川博信
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