日本の風景と不易流行を
公開日:
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最終更新日:2022/02/17
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これは、柳田國男の遠野物語で有名な岩手県遠野地方です。
柳田國男は、この物語を書いた明治時代に、
日本が海外へばかり関心を寄せ、今までの歴史や習慣などに
目を向けなくなったことへの警鐘の意味も、この本を創るに
あたり込めたそうです。
【此書を外国に在る人々に呈す
柳田國男 献辞 遠野物語】
西洋化がすすみ、日本的価値観がより低く見られていくことに
嘆きも、もっと自国のことを知ってほしいいう想いも
あったでしょう。
明治維新後、西洋の文化が入ってくると
【文明開化】と学校でも教わります。
まるで、日本に今まで文明がなかったような言いようです。
日本は歴史深く、文化でも大国と思うのです。
時代は流れ、今では日本にあった大切な歴史や文化・伝統を
見直そうという動きも出てきています。
その一つで
新嘗祭再興プロジェクトがあります。
世界最古の収穫祭ともいわれる、日本の新嘗祭。
戦後は勤労感謝の日に変わってしまい日本人の多くが
忘れている、日本の、いや人類の尊いお祭りです。
シン・ニホンはお祭りから再興しよう!と
新嘗祭再興プロジェクトも200名近くの
賛同者が集まっています。
そして共に、新嘗祭再興プロジェクトをやりませんか。
11月23日には、共に楽しみながら、新米、新酒などで
お祝いしたいですね。
明治期は変革期でした。
明治天皇を祀る、明治神宮には
このように書かれています。
【明治神宮 百年の計】
一年の計は麦を植えるにあり
十年の計は樹を植えるにあり
百年の計は人を植えるにあり
山本有三
日本学ユニバーシティーの食文化・里山ネットワークの代表である
高澤真さんから、良い話を伺いましたのでシェアします。
ーー転載ここからーー
【明治神宮 100年の森で未来を語るフォーラム】
東京23区で最大の森、明治神宮の森。
ちょうど100年を記念して「100年の森で未来を語る」
フォーラムがありました。
明治神宮に存在する唯一のNPO法人 響(ひびき)の佐藤峻代表から、
100年前、渋澤栄一と林学博士
本田静六氏が話し合って代々木になったこと。
造園には全国から11万人の青年団が活躍。
全国から10万本の献木がされたこと。
100年後広葉樹が育つように、初めは松、次に杉やヒノキ、
それを囲むように照葉樹を計画的に植えたことなど、
素晴らしい話が聞けました。
そして100年後の森の姿を私たちは見ています。
明治天皇は京都の伏見桃山に埋葬されましたが、
明治天皇を慕う精神がこの森に宿っていると言えるのではないでしょうか。
先を見るというときに何処までの先を考えるのか。
今も変革期ですね。
不易流行。
変えてならない不変のものと、時代に合せて変えていくもの。
そして、先を見て今、行なうことをしっかり定める。
時代は変わっても不変の真理ではないかと思います。
今、時代が大きく変わってきている時でもありますね。
こういうときだからこそ、
変えてはいけない不易(普遍なもの)
時代によって変えていくべきもの
よく見極めることが必要と言えそうです。
石川博信
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