見直したい松下幸之助 国家百年の計、新国土創成論
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最終更新日:2023/06/01
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松下幸之助が描いた国家百年の計 新国土創成論
パナソニック創業者である松下幸之助氏は、新国土創成という概念について、
大きなビジョンと使命を持っていました。彼の真意は以下のようなものでした。
新国土創成とは、単に国土を再建するだけではなく、
より良い社会と人間性を築くための総合的な取り組みを指しています。
松下氏は、企業家としての役割を超えて、社会の発展と人々の幸福を追求することを使命と考えていました。
具体的には、以下の要素が彼の新国土創成の真意に含まれています。
技術革新と持続可能性: 松下氏は、先進的な技術と持続可能な価値を組み合わせることで、
社会の発展と環境保護を両立させる必要性を説いていました。
彼は、エネルギー効率の向上やリサイクル技術の開発など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを重視していました。
人間中心主義: 松下氏は、技術や経済の発展だけでなく、
人間の幸福と社会的なつながりの重要性を強調していました。
彼は、人々がより豊かな生活を送るために必要な製品やサービスを提供することを追求しました。
また、個人の成長や社会貢献にも重きを置き、教育や福祉などの領域にも力を注いでいました。
地域社会への貢献: 松下氏は、地域社会とのつながりと責任を重んじました。
彼は、地域の課題解決に向けた積極的な取り組みを通じて、
社会の発展に貢献することを目指しました。地域との協力関係や社会貢献活動を通じて、持続可能な地域社会の形成を追求しました。
松下幸之助氏の新国土創成の真意は、技術革新、
人間中心主義、地域社会への貢献を軸にした総合的な社会の発展を目指すものでした。
彼の理念と価値観は、パナソニックグループの企業文化にも受け継がれ、
現在でも同社の経営理念として引き継がれています。新国土創成の真意は、
単なる経済的な成功や技術の進歩だけではなく、人々の幸福と社会の持続的な発展を追求することでした。
松下幸之助氏は、企業の役割が単なる経済活動だけでなく、
社会に対する責任を果たすことであると考えていました。彼は企業家としての立場を活かし、
技術の進歩や経済成長を通じて社会全体の発展に貢献することを使命としていました。
そのために、持続可能な社会の実現や人々の生活向上に向けた取り組みを行いました。
松下氏は、「社会の役に立つ企業こそが真の成功を収める」という信念を持っていました。
彼の指導のもと、パナソニックは環境に配慮した製品の開発や、
地域社会のニーズに応える事業展開、教育や文化活動への支援など、多岐にわたる社会貢献活動を行ってきました。
また、松下氏は個人の成長と幸福も重視していました。
社員の教育やキャリア開発に力を入れ、
自己実現を促す環境を整えることで、社員がより良い人間に成長し、仕事に情熱を持ち続けることを目指しました。
このように、松下幸之助氏の新国土創成の真意は、
経済的な成功だけでなく、人々の幸福と社会の持続的な発展を追求することでした。
彼の思想や価値観は、パナソニックグループの企業文化の基盤となり、今日でも同社の経営に大きな影響を与え続けています。
今すぐでなくてもよいが、重要なもの。
仕事の優先順位でも、
これをおろそかにすると後で
なかなか取り返しが効かなくなる。しかし、通常は
今すぐで重要なもの。
もちろんこれも大切で、
どうしても、そこばかりに目が向いてしまうことがあります。
今、地球規模の環境に関しても
もちろん日本の国土の環境にしても
かなり大変な状況になっています。
今から50年以上前に
今ほど、環境とか叫ばれる前に
松下幸之助翁は
新国土創成ということ語っていました。
私はその慧眼に驚きますし、
そこに私心なき指針が示されていることに
関心も感謝もしたいと思います。
松下幸之助翁とはパナソニック創業者としてご存知の方が多いかもしれませんが、私は100年後には
事業家としてでなく、思想家・哲学者としても認識されるのではないかと考えています。
幸之助翁が語った2つの大計の一つが新国土創成論です。
(もう一つは無税国家論)
実に昭和51年に構想が提言されています。
食糧自給・災害対策・そして快適な居住空間から都市計画。
実に広範囲に語られています。
松下翁曰く、
「今日日本がこういう事態に立ち至った一つの大きな原因は、
戦後このかた、国としての国是というか、現在将来を通じての国民共通の目標、
いいかえれば国家の大計というものがなかったところにあると思います。
そういうものがなかったために、国民はそれぞれに自分の判断でバラバラに行動し、
時に互いに不信感を抱いて相争うという姿にさえ陥ったわけです。そういったことからしても、
なんらかのかたちで、国家の大計というものが今強く求められています」
「もともと、人間は自然の一部である。人間を含めて万物いっさいは、
自然の理法といったものによってつくられたといえよう。
そしてまた、その自然の理法によって、
人間も万物もたえざる生成発展を続けているのである。
美しい景観も、ゆたかな資源もすべてこの自然の理法の所産である。
その自然の理法にかりに意志というものがあるとすれば、
それを自然知と呼んでもいいと思う。(略)人間が自然知を受け、
自然知にしたがって、自然を動かすというか自然に手を加え、
よりよいものにしていく。それが人間に与えられた使命であり、
人間だけがよくそうしたことを行ない得るのである」
景観でいれば、日本庭園の如く日本を再創成する。
そのためには、予算がかかるわけですが、
その調達方法も示している。
まるで、今を見通しているかのようです。
しかも、その計画を2世紀かけて創ろうと言っているのです。
荒唐無稽なことと思いますか?
私はそうでなく、慧眼そのものと思うのです。
国家には様々な課題がありますが、
日本の国土をどうすると良いか?
こういう視点も大切ではないでしょうか。
里山の美しさも素晴らしさも、
どのように保全しあるいは
発展させるかも、
【新国土創成】の一歩ではないかと考えますが
皆さん、どのように考えますか?
石川博信
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