中村天風 食事を大切に
公開日:
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最終更新日:2021/11/11
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昭和の指導者の指導者 中村天風
中村天風は、心と体、どちらも本来の力を発揮する
心身統一法というものを世に広めました。
*詳しくは天風三部作を読まれると理解できると思います。
『錬身抄』という天風哲学の中で色々語っています。
食事だけでなく、睡眠、運動、服、家について広範囲にわたって
書かれていますが、その中でも食事についてまとめて行きたいと思います。
天風自身のヒマラヤでの体験もここには、
関わっています。
「ヒマラヤの奥地では、日にたった一回しかない。。
米が年に3度もとれるのに、米食わせない。
米食ったら早死にするということで、水漬けにしたひえを、煮もしなきゃ、炊きもしない。
ふやけてるだけ、そいつをバナナの葉の上にもって、手で食べるだけ。
これが主食で、おかずは、イモだのゴボウだの、ただゆがいたもんだけ。山塩をぶっかけてある、
砂糖も使わなきゃ、醤油も使わない。そのかわり、腹のへったときに随々所、一歩山へ入ったら、
いろいろの種類の果物がたわわに実ってる。これは、自由に食べられる。
そりゃもう、部落の人だけで食い切れませんよ。行って三日たたないうちに、
食い物でもすっかり悲観しちゃったんだが、
周囲のインドの修行している人たちがみんな筋骨隆々として、丈夫な体なんだ、その食い物で。」
とこんなことを語っています。
健康でいれば、ポイントは、血液をキレイにする。
そのような食事(本当は運動などもある)を心がけることだ。
人間の生命維持に必要とする活力は宇宙の力、プラナの力で作られており、
食物、水、日光、土、空気という各種の物質の中に現存している。
そして食物の中にある活力素が肉体内部に
受容されるのには舌及び歯、並びに口中に存在する各種の微妙なる神経の作用があり
完全咀嚼を施すということは、
食物から生命確保に必須とする活力素を全肉体に摂取する第一要素として最も重大な肝要な事柄なのである。
十分に咀嚼して食べることが大切
食物から受ける栄養率が顕著に高度になることを現実に直覚する。
すなわち従来半咀嚼的な軽率な食事法を行いし時より数倍の活力素をその食品から摂取し得るからである。
1.できるだけアルカリ性のもので果物や野菜を多く摂る。
2.動物性たんぱく質は少なくすること。
3.なるべく冷たいもの、熱いものは食べない。
4.季節の食べ物、地元の食物をなるべく食べる。
5.腹八分目に病なし。食事の分量は少なくてよい。
6.よく噛む。
7.真に空腹を感じたときに食べるようにする。
従って少なくとも毎食の間隔を5時間以上とする。
8.「生」で食べられるものはできる限りそのままの「生」で食べるのがよい。
9.食事の際はいつもニコニコ気分で機嫌よく食べる。
10.脂肪類や濃厚な贅沢な料理を多く食べ過ぎない。
基本の食を果物、木からなったものを勧めています。
果食は、精力を増進し、頭脳を明晰にし、長時間の勤労に耐え、睡眠を深く短くする
効果がある。
凄いのは水です。
寝る前に、念を入れて一杯の水を飲むと良いと言っています。
これは、水には、とてつもないエネルギーがあり、偉大な力がある。
そのエネルギーは、体を浄化させ、活力を与えるものなのだと。
朝は、一杯の水からはじめる。
おきてからは、排泄の時間がしばらくあるので、
朝沢山たべるということはしなくて良い。
十分、おなかが減った時点で食べるようにする。
睡眠は、眠くなったら寝ることが大切で、無理に寝ようとしなくてよい。
お風呂からでたときに、冷や水を一度かぶってから出ると良い。
これによって皮膚が強くなり血行もよくなる。
実は、老衰というのは、
血管中に、石灰質がたまり血管が硬化することで始まる。
はじまりは便秘から来る。
これを防ぎ、元気にするには、体の摩擦が一番良い。
一箇所を何十回と摩擦すると段々と良くなる。
摩擦をしてその部分が熱を帯びてくるまで行う。
特に、耳をしっかり揉むと良い。
そして、働きに行くときの心持ち。
間違っていけない。
食うために働くのではない。
働くために食う。
これは、働くということは、人類に与えられた尊い役割であるから
今与えられた仕事を誠心誠意。しっかり働くのである。
損得ではなく、真摯に取り組むこと。
そのような心持ちで、働けば、心も体も健康そのものになる。
このほかにも、休養のとり方について。
性欲のコントロール、薬の利用についてなど
多岐にわたり、紹介されています。
体について、神経系統についても
多く語られていますが、
今回は食事ということで割愛しています。
ここに書いているのはホンの一部です。
指導者の指導者といわれた天風哲学。
今、読んでも学ぶことが多い本です。
石川博信
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