天照大御神の三大神勅 日本の原点
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最終更新日:2021/03/19
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天照大御神の三大神勅 孫のニニギに神勅を言い渡す。
絵は稲穂を渡すアマテラスとニニギのミコト
日本の原点を見直そう。
混迷を深める社会状況の中、
そもそも日本はどのような成り立ちがあり、歴史があったのか。
見直すとそこには、「日本の使命」というものも観えてくる。
天孫降臨の際に、天照大御神は、孫のニニギノミコトに
三大神勅というものを伝えました。これも現代では、薄くなりつつあります。
天照大御神の三大神勅とはどのような意味があるのか。
現代を生きる我々は、どのように活かすことができるのか。
古事記では三大神勅という形ではなく
天照大御神は、
「この鏡はひたすらに私の御魂みたまとして、
私を拝むのと同じように敬ってお祭りしなさい。
そして思金神(おもいかね)は、私の祭に関することをとり扱って政事を行ないなさい」
と言いました。
そして、天照大御神を岩戸開きで使った、
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)、草那芸之剣(くさなぎのつるぎ)
それに常世(とこよ)の思金神(おもいかねのかみ)、手力男(たぢからおのかみ)、天石門別(あまのいわとわけのかみ)を加えた。
三種の神器がここで登場してきますね。
三大神勅は日本書記に出てきます。
日本書紀と三大神勅
三つの神勅(おことば)を孫の邇邇芸(ににぎ)に授けます。
この「三大神勅(さんだいしんちょく)」は大御神のお考えによって
天から降(くだ)った天孫(てんそん)邇邇芸(ににぎ)
より現代に至るまで天皇と国民のこころと共に大切に受け継がれてきました。
①天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく)
「豊かで瑞々しいあの国は、わが子孫が君主として治めるべき国土です。わが孫よ、行って治めなさい。
いきなさい。皇室の繁栄は、天地とともに永遠に続き、窮まることがありません。」
このときに、治める(シラス)という言葉が出ているのですが、
これは、領く(ウシハク)と対義語で、人々の意見を聞き和をもって共に治める(シラス)とも言える
日本の統治方法がこの言葉に表れています。
②宝鏡奉斎の神勅(ほうきょうほうさいのしんちょく)
天照大御神が三種の神器の鏡を授け、
その鏡を大御神と同じように地上でまつることを命じられた神勅です。
神社にもある鏡も分霊(わけみたま)を奉ってあるわけですね。
この宝鏡奉斎の神勅は、古事記に近い記述があり
古事記では天照大御神が孫の邇邇芸(ににぎ)にこのように
伝えたとされています。
「この鏡はひたすらに私の御魂みたまとして、
私を拝むのと同じように敬ってお祭りしなさい」。
鏡はのちに伊勢の神宮におまつりされ、
宮中では分霊(わけみたま)の鏡をおまつりするようになりました。
つまり、常に鏡と向き合い自分を戒めよ。
というようにも観えますね。
③斎庭稲穂の神勅(ゆにわいなほのしんちょく)
天照大御神が「人々の食の中心」として
天の世界で育てた稲を地上に授けたことを伝える神勅です。
毎年11月23日は、宮中や全国神社で行われる新嘗祭(にいなめさい)は
大御神からの賜り物である米の収穫感謝のお祭りです。
天皇が御世代わりを行ない、一代一度の大嘗祭(だいじょうさい)においても
天皇みずから神々へと新穀を供えられ、国と人々の繁栄が祈られます。
日本において祭りや食文化と分かち難い稲作が、
神代から受け継がれてきたことを示しています。
この新嘗祭は天皇の祭りごと、として一番大切なことです。
戦前までは新嘗祭(にいなめさい)として祝っていましたが
戦後は勤労感謝の日と変わりました。
お米を大切にし、新米が民に行き届いたことを確認して
最後に、天皇が召し上がるのです。
世界中に収穫祭はありますが、
世界でもっとも歴史ある最古の収穫祭が新嘗祭(にいなめさい)であり
神々や人々への感謝と安寧を願う
お祭りでもあります。
今は勤労感謝の日となっていますが
新嘗祭として
国民そして世界でも一緒に
感謝をして楽しみ新嘗祭ができると良いですね。
そして新嘗祭を再興しようという運動も始めました。
賛同者も募集しています。
ご興味ありましたら是非一緒にやりませんか。
石川博信
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