万物活命 全てに命を観る日本文化
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諏訪湖畔にひっそり佇む包丁塚
これは包丁塚です。
諏訪湖の畔にひっそりとありました。
先月諏訪大社に行きました。
諏訪大社ももちろん素晴らしいところであり
とても歴史が古く諏訪大社以前より
祀りの場、さらには天皇のような存在が
太古からいたことがわかっています。
諏訪大社はタケノミナカタというオオクニヌシの息子の神様が
出雲よりきて、創設したイメージがあったのですが
それは全く違うことだったのですね。
古代は我々が知っているようなそして認識している
時代や考えではなかったかもしれません。
諏訪大社といえば御柱祭が有名ですね。
モミの木を使って行っていますが
その昔は、モミの木ではなく
「人」を柱として引っ張っていたそうです。
(あくまでも地元での言い伝えです)
それは恐ろしいと思いますが
もしかすると古代の人はそういうように
捉えていなかったかもしれない。
と考えたのです。
つまり、
生死の価値観が今とは違う。
そのようなことがあっても不思議ではないと思うのです。
諏訪大社は、4つの大社が諏訪湖を囲うようにして建立されています。
4つで一つ。
そして各社には、御柱が奉納されており
小さな社になると、その周りにも小さな御柱が
祀られています。
これは日本古来よりひっそりと伝えられている
「一霊四魂」(いちれいしこん)という
世界最古ともいえる、人のタイプ分類ではないか?
荒御魂
和御魂
幸御魂
奇御魂
という四つの魂(タイプ)と一つの大きな霊。
人それぞれにどの魂が(タイプ)強いかで
人生の価値観や目的、さらには聴き方も異なってくる。
というものです。
この言葉は、日本書記や古事記などに出てきており
太古の時代から既にそのような考えがあったと伺わせます。
それにしても、諏訪湖は温泉も豊富で食も豊かでした。
物にも命を見て、感謝の供養をする。
このように物にも命も役割を見て供養をしてきた日本。
諏訪湖のある長野県では、三世紀の針塚が発見されています。
古来から万物に命を観て来た日本。
命が万物にあり尊敬の念を物にもしてきました。
持続可能な社会が求められる中、
これからの社会にとって大切な事を古来からして来た事は、
誇るべき文化と考えています。

石川博信

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