日本の導きと知恵の神様 塩土老翁(シオツチノオジ)はどこにいるのか。
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最終更新日:2023/07/28
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塩土老翁(シオツチノオジ) 日本の導きと知恵の神様
2022年、今年はどのような年になるのか。
また、どのような年にしていこうと考えるか。
お正月休みで、ゆっくりしながら考えるのもよいですね。
今日は日本神話に出てくる知恵の神様でもある。
シオツチノオジの話をしたいと思います。
日本神話では、何人か知恵の神様が出てきます。
有名なのは、天野岩戸開きをしたオモイカネという神様。
それから国主とともに国作りを行ったスクナヒコ
それから、案山子の化身と言われたクエビコなど何人も神様がいるんですよね。
シオツチノオジという神様ですけども、これは古事記それから日本書紀どちらにも登場していきます。
話として、日本書紀では、天孫降臨があってニニギの一行が高千穂に下ってくるわけです。
そのときに、シオツチノオジという神様が自分の国をニニギに明け渡しているわけですね。
実はシオツチノオジいう神様も、実は、イザナギの子供っていうふうに言われています。
そして、、別名事勝国勝長狭神(ことかつくにかつながさ)というですね、事に及んで国に勝つという名前がついてるんですね。
シオツチノオジの話で有名なものは海幸彦山幸彦。の物語ですよね。
このときにホテリ、これ海幸彦のことですね。
ホテリの釣り針をなくして、そして弟の山幸彦(ホオリ)ですね。
で、お兄さんのの釣りバリをなくして、弟のホオリは謝るのですがお兄ちゃんは許してくれないんですね。
で困り果てていたときに、シオツチノオジ山幸彦の前に現れて、知恵を出すんですよね。
これ何かというと、まずこの方にから話を聞いて、海の潮の流れに乗ってこのまま進んでいったら海神の宮につく。
で、海神の宮の前に着いたら木の上で待っていればいいと。
あとは海神が良くしてくれると伝えたですよね。
実際にこの通り、山幸彦は言われたようにして、無事海神の宮で暮らして、結婚もしたりするんですけどね。
でまた再び、地上に戻ってきて、お兄さんと争い事とか多少あったんですけども、こういったときも、海神から宝のもの二つもらっていてそれを使い
海を収めたり、それから、水いっぱい増やしたり、やっていったわけなんですね。
シオツチノオジいうのは、海の神というふうにも言われているんですが、先ほどあったように、
潮目を見るっていうことが大事で、古代、実は日本もそうですが、現在では想像できないような貿易がいっぱい行われて
それが日本だけでなく世界中に残っています。
ですから、古代は海を渡って、新しい土地に行く新しい世界に行くっていうことは、実は繁栄にも繋がることだったんですね。
しかし、大海原渡るということは、天候のこととか、あと地形から潮の流れ、こういったことを知らなければならないです。
そして、そういう情報、知恵、こういったことも非常に大事になってくるわけなんですね。
シオツチノオジというのは、こういったことに非常に知恵を持っていて長けていた人物ではないか神様ですねというふうに言われています。
古事記や日本書紀にもシオツチノオジ書かれているんですが、面白いことがですね、
例えばタケノミカズチこれ鹿島神宮の神様ですね。
それとフツヌシこれは香取神宮の神様ですね。
これは東北平定に向かって、行ったときの先導役として、シオツチノオジが行ったという記録が宮城県の塩釜市の塩釜神社っていうところに残っています。
そして、シオツチノオジは、タケノミカズチやフツヌシが無事平定した後もですね、その地に残っていって、人々に塩を作る方法とか、
漁のやり方とか、もちろん、それは気象の読み方とかですね、船の作り方、いろんなことを伝えていったという記録が残っているそうなんです。
シオツチノオジというのは、漢字で言うとですね、老と翁という字で表現されてます。
日本でいうと、大昔の長老の原型のような神様で、いろんな知恵を持って経験を持ってるこういうような人のイメージがあります。
これは、神武天皇が東に行って、東北を平定してくるということなんですけども、これそもそもどうしてこういうことが起きたのかというと、
これもシオツチノオジが、神武天皇にですね東の方にさらに良い土地があるというようなことを話して、
神武天皇もそれで東に行くということを決意したというふうに言われています。
これは日本書紀に書かれていることです。
実際にはですね、シオツチノオジが東の方に良い土地があると言ったっていうことはですね、すでに知っているということにも見れると思うんですよね。
ですから、ニニギが天孫降臨で来たときは、日向野大高地方ですから九州ですが、
その前には東北それこそ日本国中、もしかしたら海外も知ってたかもしれませんね。
いろんなところの国とか情勢に通じて、ですから情報をいっぱい知ってたっていうことですね。
それから、漁業や塩を作ったり、船を作ったり、
それから困ったときにどういうふうにすればいいか、こういうようなことを知っていたという知恵の神様なんですね。
名前にある通りシオツチノオジというですね、人の持ってるいろんな経験、情報もこういったことをよく知ってですね、
その時代の、新しい主役たちというか、こういった方に教えていった神様でもあるんですね。
シオツチノオジを祀っている神社っていうのは実は結構全国では多くあるんですよね。
これ主祭神ではないんですが、東京ですと神田明神の中にもありますし、全国に塩釜神社っていうものもあります。
東京の新橋にもあります。
ちょっと先導役っていうとですね、似たような神様っていうかですね、猿田彦という神様もいます。
これは全国にある白髭神社ていうところがですね、サルタヒコのことを祀っている神社なんですけども、
この文字でですね、あの髭の時って実は2パターンあるんですけども髯の字で書いてある方はシオツチノオジを祭っているそうです。
日本っていうのは、こういう知恵の神様、部の神様、調和する神様、国作りの神様もたくさんもうや八百万の神様で
いっぱいいるわけなんですけども、今のこの時代で、この経験、幅広い情報っていうことをいかに生かすかということをですね、
いにしえの話である、古事記、日本書紀、そしてシオツチノオジいう神様から学べるんではないかなというふうに思いました。
今の日本に、人類に、シオツチノオジが求められているのではないか。
そんなように思えます。
石川博信
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