日本企業のコミュニケーション

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日本企業の底力を見ることができる静岡の株式会社コーケン 4世代+障害の方も一緒に働いている

コーケンさんでは、18歳から最高93歳までの社員スタッフ更に

障害の方も一緒に働いている。

仕事は自動車やバイク部品から農業用機械の製造販売をして

下請けからはじまり、

多品種少量生産

で一社に頼らず自社の強いところに絞って仕事

をしていますが、

大家族主義を実践している凄い会社です。

これはわざわざそうしようという事でそうなったわけでなく

当初は高卒社員から始まり

大卒者の採用も段々採用難になったところで

人手不足もあり

高齢者を雇用してみようと考えたことが

きっかけだったそうです。

高齢者を採用していったらドンドン人が増え

ていったが様々な問題が起きた。

その一つがコミュニケーション不足ということ。

高齢者といってもまだまだ働く意欲がある

方々でそして今までの人生経験もあり

そこからくる勘違いや思い違いも

あり当初はスムーズなコミュニケーションが

いかなかった。

そこで行ったことが

お茶タイム

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スウェーデンのフィカタイム 1日2回 コーヒーやおやつでコミュニケーションをとる時間

 

一般社員よりも少し長い

休憩時間とお茶をしながら

一人一人テーマを決めて

話していくことに

したところ

コミュニケーションがとても良くなった。

テーマは順番で

その人が関心があること

悩んでいること

楽しかったことなど

様々なことを皆で話しているうちに

段々と仲良くなっていき

お茶タイムから

派生していったのが

社外活動

軽スポーツから

話題のスポットへ皆でいったり

スマートフォンがでれば

使い方を若い方にならったり

共通の体験を一緒にする

こういう機会を増やしていった。

そうすると

今度は高齢者同士だけではなく

若手とのコミュニケーションも増えて

いき一層社内の風とうしがよくなったという。

高齢者からみれば高校卒業の社員は

孫かひ孫でもおかしくない

しかしここでは

全体が上手に調和して仲良く

シゴトが進んでいる。

お茶の時間

共通体験

どちらも本業に直接関係あるか

どうかというと未知数であるかもしれない。

しかし、コミュニケーションの円滑さは

見えない形であっても

業績向上に寄与しているのだ。

その一つに離職率の低さがある。

それだけでなく

最近では入社希望の方が

社員スタッフの知り合いや紹介が多く

採用活動もさほどしなくても

希望者が来る状況だそうです。

凄いことですね。

以前、コーケンの社長とお話させて頂く機会

に恵まれました。

そのときも色々伺うことができましたが

この大家族主義については

偶然の賜物だった。

しかしこれは天の声だと思った。

そしてこの世の縁。

ものづくりをしている会社だから

ものを粗末にしてはいけないことは

肌身で分かっている。

高齢者の方がどうしたら喜んで

喜んで働いてくれるか

やり甲斐もってくれるか

また、若い社員とも一緒にできるか

色々考えた。

その一つはどんなシゴトでも人が

やっているのだから

人のコミュニケーションをとり

結束力が出てくれば

どんなシゴトもできると思った。

自分の立場で言えば

大家族の長であるけど

長よりも人生の先輩はいる(笑)

だからそこにはルールを作った。

職歴ではなく

言葉遣いは長幼の序にする。

もう一つ

陰口は絶対に言わない。

これがルール。

これをやぶったものは処罰

厳しいのは懲戒解雇。

今まで2名ほどいたそうだが

それ以降はないそうだ。

ルールの徹底が

社員の幸せであると確信した上での

対応と思うが

ここまで思い切ったことが

出来るのは

信念のたまもので

大家族の長としても責任感もあるだろう。

陰口が良くないことは

誰でもわかるがそれをやってしまう

許してしまうと秩序がたもてない。

それだけではない

悪口が悪口を呼び

自分も会社も悪循環に至る。

それは多くの方は知っててやらない。

だが私は違うと思うという。

そういうことこそ

徹底しなければいけないと思う。

かつてホンダ創業者本田宗一郎と

やりあったことがあるくらいだから

信念は強く骨太だ。

しかし社員を見ているまなざしは

非常に暖かい。

企業は人であり

人はコミュニケーションを高めることで

どんなによいか。

これを数十年前からきづき

そして実行していることは

凄いですね。

日本企業のコミュニケーション力は

お茶タイム悪口を言わない、聞かない。

というシンプルな中にあったのだと

改めて気づかされた。

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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