神道の改革者 川面凡児
公開日:
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最終更新日:2022/04/14
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川面凡児 神道改革者として古神道の復興や禊行を神道の行法として普及させた
川面凡児という名前をご存知でしょうか?
ご存知の方は神道についてかなり詳しい方だと思います。
一般的にはあまり著名ではありませんが、大正から昭和に
かけては神道改革者として高名であった方です。
今行われている、神道の禊行は戦前に川面凡児が
指導していたものです。
神道での禊というのは大切な意味をもつとして
瀧業や海水につかっての行などは大正時代には
非常に普及した。
昭和に入ると大政翼賛会が発足し、その行事の一つとして
川面凡児が行った禊行が採用され国民に広まっていった。
神道改革者である川面凡児は、古神道の宇宙観や霊魂観
そして神人合一を進めた。
そのための禊ぎ行を重要視した。
禊ぎの中でも、鳥舟、雄たけび、おころび、祝詞奏上が重要であり
魂しずめ、魂ふりをすることを進めている。
古神道での日本古来の神々は多神教であり八百万の神々で
あるが、多神は一神、一神は多神とし
200年もたてばこの考えは西洋にも広がっていくだろうと
語っている。
人を観るということ
神人一体というのは特別な人のものでなく人なれば
誰でも本来そうなのだ。
人を観るということは、自分を見る、全てを見るという事に
他ならない。自分が見えたものには人が観える。
そのような人が多くなれば、相手のこともわかるし
いや、自分のことも知られている。
隠しようがない世界になる。
それでこそ初め人類の和が成り立つのだ。
互いに人を知り、人を観ることが出来ることが
何よりも大切でありそして、どうすれば出来るか?
ということになるが
そこに日本古来からの叡智があり、古の神道に
その姿を見ることができる。
禊ぎとは、そのための方法なのである。
川面凡児の著書
川面は、禊ぎを通じて人の「直霊」を開発し、それぞれの
個性や天命を現し、自分自身や家にも現し国家社会にも
貢献していくことを目指したという。
禊ぎの目標は究極は、直霊を開き神人合一が目標ですが
そこまでに至らずとも心身ともに健康によいとしています。
神道界を何故改革したのか?
時代も、大正から昭和初期であり国家も戦争などで
揺れ動いていた時期でもありました。
川面は、神道こそ日本のみならず人類を救うもので
あると考えていた。
そこで研究し体系化する中で古来の神道にあり
失われていたものの復活(全てではない)を考えた。
それが禊ぎ行であったわけです。
神道の考えについても究極的には
人は神の子であり、神そのものであり
全ては神と一体である。
それを頭で理解するだけでなく、心の芯から
理解するには、体感というものが大切であり
体感の行として、禊ぎを進めた。
日本の神道はただ闇雲に、八百万ということではなく
そこにあるのは、「感謝の念、崇拝の念」がある。
日本人のみならず、人類がそのことを変われば
互いに争うことなく尊重する社会になっていく。
神道改革ということは、当時の神道界や政界にも
共感をうけ大きく広がっていった。
その支援者の中には、頭山満もいる。
そうして現在の神道界の原型を創ったとも
言えるでしょう。
日本には偉人が多くいます。
神道界の偉人とも言うべき川面凡児の紹介でした。
石川博信
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