経営に役立つ古事記 イザナギイザナミの国産みと修理固成
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【我の事業は、一企業のものではない。
国家の発展、社会の為に行なうものだ。
国の事業と想って仕事するのだ】
出光興産の創業者、出光佐三。
社会の為に、国の為になっているかが、
事業のものさし。
偉人ですね。
しかし、実は社会に必要とされているものは、
全て国のため、社会のためという
社会性があると想うのです。
今、大学生や就職をする方々にとって
大切にしたい物差しは、
その企業の社会性や社風だそうです。
特に、SDGsが社会的に浸透してきていることも
影響しているでしょう。
特に
中小企業は、
社員と経営者の距離が近いことは
大きな武器になります。
中国地方の瓦屋さんのお話です。
町のちいさな瓦屋さんで、人材難に悩んでいました。
そして決意して、インターン生を募集したそうです。
そこから3名の国立大生がやってきました。
屋根工事、かわら工事のことなど色々つたえていったそうです。
そうしたところ、
インターン生が、
「社長!これ凄いチャンスではないですか!
これこれ・・・というようにしたら凄い仕事になるのではないでしょうか」
といってきたそうです。
そこで社長は
「ホントだね!でも私には、それを実行できるアイデアがないんだ・・」
そういうとインターン生は
「僕達に、こういうようにさせてもらえませんか」といってきたそうです。
後日談で、このインターン生は、社長の想い、そして人柄、仕事のやり甲斐を
感じて、この会社に就職させていただくことに決めたそうです。
驚いたのは社長の方でした。
社員が2人。
経理は奥様とあとは屋根職人の小さな会社に、
超優秀な学生がここで働かせてほしいといってきているのです!
社長は、意志が固いとみると、学生の親元のところに挨拶にいったそうです。
そうすると学生の親御さんから感謝され恐縮されたそうです。
「○○*インターン生の名前。は、とてもやり甲斐に満ちていて
今まで、あんなに目を輝かしているのをみたことがない。
それに、社長もなにも経験もない自分を信じて仕事を任せてくる。
ほんとに良かったよといっています」
と親御さんは語っていたそうです。
このインターン生が契機になり、
小さな瓦屋さんは、いまでは10名以上の社員(ほとんが国公立の優秀な学生)
で瓦の業界でトップになろうくらいの勢いで仕事をされているそうです。
凄いことですね!
この学生は、
やはり社会の為になるし、そして一見衰退業種に見えるけども
やり方によっては、とても大きな仕事になると見えているそうです。
国の仕事をやっているという気概にも通じる気概を今の学生には
感じますね。
積極的に社会的意義や熱をつたえましょう。
古事記を見ていると不思議と色々なことに
置き換えができるな、と感じて書いたわけです。
経営ももちろん、そもそも国の成り立ちからの
ことですから、政治や人生にも役立つかも知れないと
思うわけですね。それだけとても深いものです。
さて今回は
修理固成
という国産みのシーンについて少し触れたいと
思います。
イザナギ、イザナミの国産み神話
イザナギ、イザナミは先に産まれた神々から
「あの漂う国をよく修め、理(つく)り、しっかりと固めて成り立つように」
これが修理固成ということです。
イザナギが手に持っているのが「天のヌホコ」というもので
まだ、固まっていない国の形を良い形にして理(つく)り、しっかり固めよと
言われているわけですね。
神様が創ったものであってもまだ完全ではない。
修理(改善)して理(しっかりした理念)をもち
固めよ(一致団結する)
というのは経営であっても通じる部分があるのではないでしょうか。
そして、イザナギ、イザナミは地上のまだ固まっていない国を
「コヲロ、コヲロ・・」といってかき混ぜて国を作っていくわけです。
この声をかけているが、経営では社員スタッフと見れば
経営者が声をかけている姿とも捉えられる。
そして、イザナギ、イザナミの神様が鉾を抜くとその先から
塩がしたたり落ちます。
その塩などが積もりオノコロ島という島になります。
日本が出来上がってくるわけですね。
そして、
二人の神様はその島に降りてすぐに行ったこと。
天の御柱を創り八尋殿という建物を作る。
このときに、
見立てるという言葉が出てきます。
見立てるについては本居宣長は
「そのことを身に受けて、自分のワザ(使命、役割)として知り行うこと」
としています。
この見立てるという記述は何度も出てきますが
それほどこの考えが大切だとうことを
伝えたかったのではないでしょうか?
八尋殿が会社とすれば天の御柱は
その中心、つまり社是であったり経営理念ともいえます。
見立てるというのも、
それが真ん中(経営理念)で間違いないだろうか?
それを見立ててよし!となり造りはじめ、更に
改善をしていくことで事業は成り立っていく。
古事記の国産みからはこのように見えるのですが
いかがでしょうか?
国でも、事業でも国産みの神事を置き換えて
今に生かすことができるのではないかと
考えた次第です。
石川博信
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