古事記は経営に役立つか 天の岩戸開き
公開日:
:
最終更新日:2020/01/16
未分類
古事記にある天の岩戸開き
岩戸に引きこもってしまったアマテラスを
オモイカネのプロデュースにより様々な神々と
協調して岩戸開きを成功に導いた。
古事記は、日本の書物の中でも非常に古く
神代の時代の歴史書とされています。
ただ国の歴史という側面もありますが、
少し見方を変えると経営にも人生にも
役立つようなことも多いのですね。
今回ご紹介したいのは
古事記の中でも非常に有名なシーンである
天の岩戸開きについてです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天の岩戸開きとは・・・・
カンタンにいうと
アマテラスの弟であるスサノオの
乱暴、狼藉が収まらないことを
なげいたアマテアスが
もういやだ!と岩戸に隠れてしまい
太陽神であるアマテラスが引きこもった
ことでこの世は闇の世になってしまった。
これは困ったということで
神々達は、この問題解決に
知恵の神様である
オモイカネに解決を託します。
様々な神様と協調しながらも
やがてアマテラスを無事
岩戸から表に出すことに成功し
再びこの世に光が戻ったということです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この古事記にある出来事ですが
どのような所が経営や人生にも
役立つのでしょうか?
主観的にもう少し岩戸開きのシーンを
紐解いて進めたいと思います。
岩戸隠れになったアマテラスを
再び表に出すということは
カンタンではない、ということです。
外から無理やり開けようにも
大きな岩で塞がれていて
難しい。
そこで、オモイカネは一計を案じます。
この辺りから経営や人生での置き換えが
できるのではないでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まず
外から岩戸を開くことは難しい
仕事で言えば営業や販売などで例えれば
こちらからお客様宅へ出向き、玄関を開けて
貰って商談をするというのは難易度が高いですね。
住宅やリフォームの販売や高額商品は
このような所に当てはまるでしょう。
外から無理やり突破するのは難易度が高い。
であれば、
興味を持ってもらい自分から
外に出てもらうように仕掛けよう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とオモイカネは考えたわけです。
この時オモイカネは
祭りをすることで解決します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
祭りというのは、にぎやかで日本人ならなんとなく
気になります。
引きこもってしまったお客様を外に出てもらい
興味をもってもらうことに力を注いだわけです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にぎやかなお祭りをすることで
アマテラスに外の様子を気にさせるように
仕向け、覗き込んむようにアマテラス自身が
内側から岩戸を開けてきたらその瞬間を
逃さないで、アマテラスを岩戸から出すということです。
さて、最初にオモイカネが行ったことは
常世の国から長泣鳥を集め
(常世の国は外国と考えられます、長泣鳥は外国人で
異国の言葉を話していたとの推測です)
岩戸の近くで歌を歌い始めます。
その歌が聞いたことのないような歌
(きっと当時の日本の神様には初めて聞く外国語だったのでしょう)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここでは、珍しい(新しいサービスとも言えるでしょう)ものを
お客様の前で披露することでより興味をそそります。
徐々にお客様も顔を出し始めますが、
まだまだ営業はかけません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
で場を盛り上げていくと、長泣鳥たちがドンドン集まり始め
さらに日本の神々も集い始めます。
そこから、当時のエンターティーナーの
アマノウヅメという神様が踊りはじめ
しまいにはストリップになってしまう
はじけぶりで、場は最高に盛り上がっていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アマノウヅメを会社の売りや商品として
分かりやすい形にして
お客様により見えやすく分かりやすくする
例えば、試供品や体験商品など
を使ってもらう。それも楽しませる方法で。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すると、岩戸の中にいるアマテラスは
自分が隠れているのに何故、外の世界は
にぎやかで楽しそうなのか?と不思議に思い
そっと岩戸の中から外の世界をのぞきこみます。
そこには、大勢の神々とアマノウヅメがはじけて
踊っている姿がありました。
アマテラスがもっと見ようと更に岩戸を開けようと
した瞬間をとらえて、タジカラオという力の神様が
岩戸から引っ張りアマテラスが無事外に出てきて
天の岩戸開きがなりたちこの世は再び明るい世界になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アマテラスがお客様だとしたら
外の賑わいはやはり気になるのですね。
しかし、一回目の少し開けてきたところでは
まだ営業のプッシュをかけるどころか
わざと知らん顔にしています。
ここはまだ売り込みところではないということ
でしょう。
しかし、二回目になるとより大きく岩戸を開けた
アマテラス(お客様)をグイっと引っ張りだすこと
に成功します。
この部分の故事は、一度興味をもってもらっても
まだまだ浅い。
二回目になればグイっと引っ張ても大丈夫。
むしろ良かったということになる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天の岩戸開きでは、
中々お客様が集まらない、集まっても仕事に
ならない。ということを
外からだすのではなく
中から(つまりお客様の方から出てきてもらう)出てきて
しかも、一回目ではまだ浅い、二回目で目標が達成できる
(営業でいえば決まる)
という置き換えができるのではないかと考えます。
そして、
賑やかさ、祭りというのも大切で人は賑やかな方が
楽しめたり高揚感も出てくる。
そういう場を創っていくということも
大切なんだと
今に教えてくれているようでした。
いかがでしたでしょうか?
経営に役立つ古事記ということで
古事記の出来事というのは
時を超えて、色々なことを
今に伝えてくれています。
石川博信
最新記事 by 石川博信 (全て見る)
- 何故GHQは新嘗祭を勤労感謝の日に変えたのか - 2024年12月18日
- 新嘗祭と神嘗祭と大嘗祭 - 2024年12月8日
- 新嘗祭を祭日にしよう! - 2024年12月1日
セミナー・研修情報
*コロナ化の為一部個別相談としているセミナーも御座います。
●石川博信への執筆・講演・セミナーのご依頼はこちらから
●まだSNSで繋がっていない方はこちらから繋がれます
友達申請の際は一言「ブログを見ました」など頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
関連記事
-
自然は教えてくれてる。
2021/03/23 |
柿の芽が少しで出てきました。 自然に学ぶ。 河津桜が咲きいよいよ春という時期に 柿は秋の実...
-
ビジネスの販促で本をつくってみませんか?
2016/12/10 |
出版企画創ってみませんか? ビジネスに本って役にたちます。 自費出版や商業出版と大きく分けて...
-
志事に美しさを求める
2017/01/16 |
美しい空 自然の美しさは感嘆しますね。 先日も志事で機能だけでなく、その後デザインの追求をして...
-
聴くを意識すると仕事幅も変わる
2017/01/26 |
耳だけでないきき方もある きくって言うのは日本では沢山あります。 人の話を聞くというのは...
- PREV
- 中村天風の名言 天は自ら助くるものを助く
- NEXT
- 佐々木道誉 南北朝時代のバサラ 自分軸で生きる