中村天風になぜ松下幸之助など偉人が師事したのか
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最終更新日:2020/03/12
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中村天風になぜ松下幸之助など偉人が師事したのか?
松下幸之助、宇野千代、稲盛和夫、永守重雄など現代の偉人の他に
天風の生前には首相の原敬から海軍大将の東郷平八郎、山本五十六
から皇族に至るまで師事しました。
心身統一法の哲学を創始した。
中村天風の生涯はまさしく波乱万丈で
高級官僚の子供で生まれたものの
暴れん坊で、間違って高校生の時に
同級生を殺してしまう。
その気性の激しさから、親も心配して
頭山満の玄洋社に預けることにした。
戦前、日本の政界に隠然たる力をもった頭山満
玄洋社に入っても天風は、先輩であってもケンカばかりして
いて、その様子をみていた頭山は
「いつになったらやめるんだ?」と天風にいうと
「男のケンカですから先生の命令でも聞けません。
相手か参ったまでやります」といったという。
それを聞いた頭山は大笑いし
「わかった。今回は相手の変わりにわしが参っただ。
それでよいな」というと
仕方なく辞めたという。
それ位血気盛んな青年であった。
その後に、日清、日露戦争では軍事探偵になったものの
非常に過酷な環境下で結核をわずらう。
当時、結核は不治の病とされ、死の宣告を受ける。
そして病と人生と向き合い、
世界中の識者の下へ行ったり書籍を学ぶようになる。
語学も堪能であったことから、コロンビア大学では
主席で卒業し、更にベルリン大学でも学び
医学博士、哲学博士も取得した。
しかし、それでも病はいえず失意のところで
ちょうどイギリス王室から招かれていた
ヨガの聖者であるカリアッパ師に出会う。
カリアッパ師は、天風を見ると
「お前は病を患っている。その原因が何か
分かるか?」
続けて
「お前は多くの人を殺めてきた。
そしてお前には無駄なものが一杯詰まっている。
それがお前を苦しめている。
どうだ、ついてくるか?」
とカリアッパ師に言われインドのヒマラヤの麓である
カンチェチュンガという村で修行に打ち込みこむことになる。
約2年という歳月でついに天風は大悟に至るようになった。
肺結核もその頃には癒えていた。
インドから日本へ帰国の途につく途中に玄洋社の頭山満から
孫文が中国で革命を起こしていたので、
中国にいって欲しいと連絡うけ、辛亥革命直後の中国へ
いき、中国最高政務顧問としてしばらく滞在の後に
日本へ帰国してきた。
帰国後は実業界に身を投じて
銀行の頭取や幾つかの会社を経営し成功を収めるも
思うところあり、事業も財産も投げ打ち
人としてどう生きるか?と
一人上野で辻説法を始めた。
天風哲学、心身統一法を伝えるためだった。
毎日、奥さんにおにぎりを作ってもらい
毎日辻説法をしていくと段々と聴衆も増えていく
様になった。
天風が伝えたことは真理であり
人は何のために生きるか?
という根幹的なことであり、
これが多くの人たちの心に響いたのだと思います。
後に、天風三部作という
真人生の探究 研心抄 錬身抄を世に出す
真人生の探究が天風哲学の全容としてあり、その他はそれを更に細かく具体的に
書いてあるという書になります。
天風は本来人間が持っている積極精神が大切と説き
「どのような状況でも感謝と喜びでいよう。
世の為、人の為になるようにいき、
それが自分の喜びにしよう。
そうしていることが、人間が本来持っている使命を
全うすることが出来る」と語っています。
先に紹介した経済界の偉人である、松下幸之助や
稲盛和夫氏は真理を求めていたのだと思います。
天風は
人生の目的とは
宇宙全体の「進化向上」と「現実化」にある。
事業家に対してはその事業は
宇宙の生成発展に寄与するものなのか?
良く良く考えてそれが間違いないと確信を
得られれば間違いなく成功する。
それが宇宙の法則だからだ。
と語っています。
そして神というものについて
あらゆる書物でも哲学者でもはっきり答えることは
できない。それは知らないからだ、といい私ははっきり
断言できる。
神とは宇宙創造の生命である。
その生命は永遠に不滅で、天にも地にももちろん人間をはじめ
あらゆるものに宿っているのである。
その、宇宙創造の生命は
社会の生成発展と進化向上する力なのである。
だから全ての人、事業であっても
成功の秘訣は
宇宙創造の生命でありその目的である
社会の生成発展と進化向上に寄与しているものであるが
どうかである。
そして松下幸之助は、事業の際にその事業がホントに社会の生成発展に寄与するものか?
何度も自分に向き合い間違いない、と確信を持ててから事業を進めたという。
理念経営で有名な松下だが、これにも天風哲学が生かされている。
まず、理念が社会の生成発展にあうものであり、その理念実現の為に事業を
行うというものである。
あくまでも理念という想いが先であり、理念実現のために事業を行う。
この順番を間違えてはいけない。
これを
元定まって末収まる
という言葉で天風は伝えています。
最初に想いありき。
それを実現するめに事業ある。
ついつい、目の前のことに注意捉えられてしまう
ことが多いからこそ、
最初の想い、理念というものが一層大事なものだと
思います。
感動経営では、
この理念からその実現化に向かう勉強会も
行っています。
経営の軸である、経営理念や信条はとても大切な
ものです。
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