NHK 麒麟がくるで 天下布武の意味が放送されるか 信長の立志
織田信長を一言で言えば、中世から近代という時代を変えた
偉人中の偉人である。
信長の理念・志は『天下布武』
●天下布武
信長が岐阜を平定したときから印章として
使い始めた文言で『天下に武を布く』
と読むので、一般的には、
『天下を武力で制圧する』
とのことですが、これは違うのです。
●天下布武の真の意味
「武」とは本来、「戦いを止める」という意味をもちます。
武という漢字を分解すると、「戈(ほこ)」と「止」になります。
戈は、戦で使われる武器であり、戦いを表します。
それを止めるのが、「武」です。
すなわち、本当の「武」とは、「戦いを止める」こと
そして、天下布武の「武」は
「七徳の武」であると言われています。
古代中国の古典『春秋左氏伝』には、
「武の七つの目的を備えた者が天下を治めるにふさわしい」
とあります。
武の七つの目的とは、
1)暴を禁じる
2)戦を止める
3)大を保つ
4)功を定める
5)民を安んじる
6)衆を和す
7)財を豊かにする
のことです。
すなわち、「天下布武」の本当の意味は、
「天下に七徳の武を布く」という、
「天下泰平の世を創る」信長の理念を表現したものです。
●天下泰平
戦国時代。100年以上も続いた戦乱の世。
農繁期は農。農閑期は戦。
大切な人が、戦に狩りだされる。
大切な人が、帰ってこない。
守りたい人を、守れない。
こんな乱れた世に、七徳の武を布き、
天下泰平の世を創るという信長の理念。
これに農民も、商人も、兵士も、武士も共感し、
支援されます。
信長は、志半ばにして斃れたとはいえ、
その志は秀吉、家康が引継ぎ、
260年の太平の世が訪れました。
この260年の平和というのは、
有史始まって以来、平和が続いた期間として、
世界最長だと言われています。
どのような理念であっても実践されなければ意味がありませんが、
信長は戦乱の世に「天下泰平の為に」
理念を実施していったわけです。
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企業理念がある企業は何故強いのか?
そこに向かって進んでいるからに他なりませんが、理念経営で成功されている
幾つかの例を紹介したいと思います。
・東京ディズニーリゾート
すべてのゲストにハピネス(幸福感)をお届けする
・全日本空輸株式会社(ANA)
あんしん、あったか、あかるく元気!
・京セラ株式会社
敬天愛人
・出光興産株式会社
人間尊重
・株式会社ツムラ
自然と健康を科学する
・コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン株式会社
Make People Happy
世界中の人々を幸せにします
・伊那食品工業株式会社
いい会社をつくりましょう
~たくましく そして やさしく~
・大丸
「先義後利」
義を先にして利を後にする者は栄える
・中央タクシー株式会社
お客様が先、利益は後
・益田ドライビングスクール
挨拶
挨拶は自分を変える 世界が変わる
・株式会社物語コーポレーション
Smile & Sexy
自らを磨き自立した人間は、自ら意思決定ができる
・株式会社みやじ豚
一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に。
・株式会社長坂養蜂場
ぬくもりのある会社をつくりましょう
~強く 優しく 逞しく~
・株式会社ベストホーム
岡山で一番笑顔が集まるリフォーム会社を目指して
~お客様の喜びが、私たちの喜びです~
・リハプライム株式会社
「敬護」
介助して護る「介護」ではなく、
人生の大先輩を敬って護る「敬護」をします
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信長の時代とは違いますが、理念や志を持って
進んでいくことは素晴らしいですね。
日本は奈良時代から
立志式というものが行われていたそうです。
年齢では中学生位でしょうか?
ここで、自分の志を語り宣言していたそうです。
素晴らしい文化ですね。
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石川博信
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