中村天風の言葉 メンターのメンター
公開日:
:
最終更新日:2020/03/02
偉人伝 ものの見方
心身統一法を編み出した中村天風
皇族から政財界、スポーツ界などのVIP達も師と仰ぎ教えを学んだ
メンターの中のメンターといわれるがそれだけ各界の指導者的立場に
ある方が師と仰いだからでしょう。
時代が混迷してくると様々な考えや思想が出てくる。
日本でも昭和の激動期にはあり方、哲学、真理というものが
求められ、新興宗教も活発になりました。
さて中村天風はその中で
天風哲学、心身統一法という「真理」を説いたもので
尚且つ、実践哲学というものであった。
この教えから多くの政治家や実業家、芸術家が感銘を受け
それぞれの事業を発展させています。
凄いのは、ただ教える伝えるではなく
そのあり方だけでなくやり方を教えていたことに
多くの方が門をたたいたのでしょう。
一般に言われる聖者や悟ったといわれる境地とは
どのような状態であるか?
そこに至るにはどうすれば良いか?
また健康も
どの様にすればよいか?
具体的方法を示している点が白眉です。
天風自身も歴代の聖君と言われた方々は
多くの偉業を為し言葉も残しているが
聖君に至る道筋は示していなかった。
自分はそれをも伝えると語っている通り
伝えています。
中村天風はいくつかの本も残しています。
幾つか天風の言葉を紹介したいと思います。
中村天風の言葉
人生について
一切の人生の果実は、
その人が蒔いた種子のとおり表現してくる
一度だけの人生だ。
だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ。
自分の人生を建設せんとする意気込みが、
やがて世界中の人間の人生を建設することになる。
終始一貫、勇気勇気で押し切るのだ
習慣づけなさい。習慣は第二の天性。
言葉の力について
言葉というものには、強力な暗示力が固有されている。
従って特に積極的人生の建設に志す者は、夢にも消極的の言葉を戯れにも口にしてはならないのである
言葉には人生を左右する力があるんです。
この自覚こそが人生を勝利にみちびく、最良の武器なんですよ。
絶対に消極的な言葉は使わないこと。
否定的な言葉は口から出さないこと。悲観的な言葉なんか、
断然もう自分の言葉の中にはないんだと考えるぐらいな厳格さを、持っていなければだめなんですよ。
常に善良な言葉
人を勇気づける言葉、人に喜びを与える言葉っていうような、言葉のみを使っている人。
そういう人は心がけなく、人に幸福を分けている人だよ。
その一語一語、
その言葉のすべてが、人生に直接的に影響する暗示となる
一言一語が自分のみでなく、
すべての人々にいい影響を与えるし悪い影響も与える。
だから、常に積極的な言葉を使う習慣をつくりなさい。
常に善良な言葉、勇気ある言葉、お互いの気持ちを傷つけない言葉、
お互いに喜びを多く与える言葉を使おう。
どんな場合にも,愚痴やため息
「困った」「弱った」「情けない」「腹がたつ」「助けてくれ」
なんていう消極的な言葉を、絶対に口にしないことです
お前の頭の中に、何が描かれているか当ててみようか?
それはお前が失敗して、しょんぼりしている哀れな姿だろう。
そんな絵は消してしまいな!おまえが、堂々と相手を説得して
「大成功」というシーンを描くのだよ、そうすれば仕事もきっとうまくいく。
事業について
どこまでもまず人間をつくれ。
それから後が経営であり、あるいはまた事業である。
宇宙の真理に背いた、自分本位の欲望でもって、
しようとしたことは、そう滅多に成功するものではない。事業に成功するのは、自分が欲望から離れて、
何かを考えたときに、また、その考えたことを実行したときに成功するのだ。
事業をしている人、
その心に信念があるか。
信念。それは人生を動かす羅針盤の如き尊いものである。
従って信念なき人生は丁度長途の航海の出来ないボロ船の様なものである。
土台を考えないでいて、家の構造ばかり考えたって、
その家は住むに耐えられない家になっちまうでしょう。人生もまたしかりであります。
花の咲いている根元に
このきれいな花を咲かせる養分がある
チャンスに直面した際、無駄に迷いためらわないこと。
即ち颯爽たる決断力をもって、万難を排して、これをキャッチすべしである。
あり方
「ああなったらいいな」という念願だけを心に炎と燃やさないで、
もうすでに成就した気持ちや姿を、自分の心に描け。
人間が生まれながらに潜在的に持っている力、
すなわち、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力という6つの力を
100パーセント発揮することによって、
運命を切り拓き、病を克服し、完全な人生を築くことができる。
多くの人間はこの潜在的な力を発揮する方法を知らないがために、
運命に虐げられ、物事がうまくいかず、苦難に陥ったりするのである。
野中の一本杉で行け
万が一将来、わが日本を滅ぼすものありとすれば、
それはけっして日本以外の国ではない。日本人それ自身である
さしあたる事柄のみをただ思え。
過去は及ばず、未来知られず
偉くなる人とそうならない人と、差が出てくるかっていうと、
同じ話を聴いても、聴き方、受け取り方が全然違うからなんです。
受け取ったことを自分の人生に、どう応用していくかということだけの差なんです。
いかがでしたでしょうか?
この他にも多くの示唆に富む言葉を残しています。
特に、言葉についての記述は多く、
言葉の力というものをよく知っていたのだと思います。
天風の言葉は示唆に富み、
どれも分かりやすく、それでいて奥が深く、事業であっても人生であっても
自分に置き換えることもやりやすい。
石川博信
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