土光敏夫 メザシの土光さん

公開日: : 最終更新日:2018/04/01 偉人伝 ものの見方

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土光敏夫 メザシの土光さんとも呼ばれた仕事の鬼

石川島播磨重工業・東芝社長を経て東芝との合弁会社の社長に就任。

合理化を徹底し経営危機を乗り切る。

その後、経営危機に陥っていた東芝の経営再建を依頼され社長に就任。

第4代経団連会長。「ミスター合理化」「荒法師」「怒号敏夫」「行革の鬼」

また猛烈な働きぶりから「土光タービン」と呼ばれた。

生涯の信念である

正しきものは強くあれ

とは母から強く受け継いだものだといわれている。

石川島播磨、東芝ともに経営危機のときに辣腕を振るった。

土光敏夫さんはとにかく質素であった。

家は3部屋しかない平屋建て

経団連会長時代は月10万円ほどの生活費だったそうだが、

その前の東芝や石川島播磨社長時代は月3万円ほどで暮らしていたという。

個人は質素に、社会は豊かにという思想を徹底した方だ

まず、床屋へは行かず家族に切ってもらう。

古い洋服でも、何度も継いで使う。

普段着ではベルトの変わりに使えなくなったネクタイをベルト代わりにしている。

食事は、玄米とメザシに菜っ葉に味噌汁。

朝は4時半におき、読経などをし、7時には会社へいく。

土光さんは

「艱難汝に珠す、そして自らに難関を課し続ける人間のみが不断の人間的成長を遂げる、

我に百難を与えたまえ」といっていたという。

社長であっても財界総理といわれた経団連会長になっても公共のバスや電車で通勤

経団連会長時代では、会館のエレベーターを来客以外のものを全て停止させて高齢にも関わらず

階段で上り下りをしていた。

夜の接待が多い財界だったが、土光は夜の付き合いを一切禁止し、代わりに朝食会を

行うようにした。

清廉潔白とはこのような方のことをいうのだと思う。

生活費以外は、ほぼ全額を学校に寄付していたという。

 

 

 

 

 

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土光敏夫の言葉

「知恵出せ、出ないものは汗をかけ、それができなければ去れ!」

という言葉にあるようにモーレツ主義であった。

「これから期待される社員は変化に挑戦しうる人だ」

「成功は次の成功の呼び水に、失敗は次の成功の足がかりに」

「仕事に節あり。朝行ったときに一日やるべきことが決まっている、それを全てやりきって帰宅することだ」

「あるべき姿をみて日々真剣にどうしたら近づくか」

「経済は経世済民でしょう。それからはずれたらいかん」

「ぐずぐずしちゃいかん。60点ですぐ進めるんだ!」

「スピードは命だ!忘れるな」

「毎日、一生懸命やってみる、僕はこれしかできない」

時の鈴木善幸総理、中曽根総理から臨時行政調査会長を託され、決めたことをやるか!

と念を押した上で引き受けた。

増税をせずに財政再建をするということ旗印に

国鉄、電電公社、専売公社の三公社の民営化を打ち出し

政策として実現に至りました。

今では、JR,NTT、JTになっていますが、その基礎をつくったといえます。

このときに、若いスタッフに向かい

「行革というのは10年、20年先を動かす君たちが考えることなんだ。

この日本をどう動かしているか?俺は地獄の釜の底からみているぞ」

と伝えたという。

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土光敏夫の経営方針が書かれた

経営の行動方針

今でも経営のバイブルとも言われ多くの経営者やビジネスマンに

活用されています。

日本人は確かに勤勉だ。真面目に良く働くがそれは肉体を使った

ことではないだろうか?

これからは肉体よりも頭脳だ。頭はいくら使っても減らないし

使えば使うほど良くなるんだ。

と語っています。

東芝を再建させたものは、信念でありあらゆるところを合理化する、

そして働く姿勢というものを部下に見せる。

部下はまたその部下に見せる。

一番徹底したことは意識改革を如何にしていくか?

ということだったのではないかと思う。

それにしても、これだけ清貧、潔白で信念も強い方はそう中々いないでしょう。

見習うべきところが多い経営者土光敏夫さんでした。

 

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石川博信

石川博信

2009年ジーレックスジャパン株式会社創業。 日本の文化や歴史好き。小学校時代は通信簿で「オール1」の落ちこぼれ。日本にある素晴らしいものごとを国内外に広めていきたい。 それが私たちの想いです。長い歴史と四季のある気候に育まれた日本文化は、国内では衰退しつつある一方で、海外では日本の食文化、武道、芸道からコミック・アニメまでその愛好者は増加しています。 国内においては、日本の持つ素晴らしいものごとを見直し、海外においては、様々な商品にある歴史、ストーリー、想いを伝えていく。 日本のものごとが国内外へ広がり、その中で日本の文化や精神性に触れる機会を多く創出し、日本の素晴らしさを知って頂く事が、日本そして人類にとってもより良い社会へ繋がると考えております。
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