建築神殿論 ー日本建築に隠された意図を見抜くー 「心の御柱」編
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最終更新日:2018/03/14
偉人伝 ものの見方
建築神殿論 ー日本建築に隠された意図を見抜くー 「心の御柱」編
ー日本建築は神殿であるー
伊勢神宮や出雲大社などに見られる「心の御柱」は、
日本神話から伝わる宇宙観・世界観を建築に現していることを見抜いた著者。
古来より「黙して語られなかった」日本建築に込められた意図を
建築家としての視点や古事記、日本書紀など日本神話の歴史書、
更には言霊からも探究するなどユニークな切り口で日本建築に秘められた意図を探る。
このような切り口で日本建築の意図を解いた方は
居なかったでしょう。
建築だけの造詣でも、神道だけでの造詣でも意図は読めない。
両方あって初めて理解できると言える。
評価・書評より
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建築神殿論、拝読させて頂きました。
論述の広い視野と深い洞察に感銘を受けました。
この国に、縄文の時代から形成されて来た日本人の精神文化と
建築の深いつながりを学ばせて頂きました。
この著作は、武田さんの日本と言う国への深い愛を基盤に、
建築家の視点からの日本の文明と文化についての素晴らしい解明だと感じました。
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素晴らしい内容です。日本神社(伊勢神宮、諏訪神社など)や仏閣(五重の塔)に代表的な
心の御柱、心柱、御柱の謎に迫る力作です。
最初は建築論と言うので、難しい建築用語が多用されているのでは、
と思っていましたが読んでみたら全く予想と違い、分かりやすく書かれています。
またその内容が驚嘆するものです。古事記、日本書紀の時代はもちろんのこと、
視野は、縄文時代にまで遡ります。建築論の領域をはるかに超え、
日本の霊性、神の住まう世界にまで迫った哲学、神論が展開されています。
ミステリー的要素もあり、思わず一気に読んでしまいました。
これまでの建築論に飽きている人、日本の霊性に興味を抱く方にはお勧めの本です。
是非独特の世界を楽しんでください。
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古事記の話や神道が分からないと難しいかと思いましたが
すんなり読めている様子が伝わってきますね。
古代の日本の神代の歴史はもう想像するしかありませんが
建築を神殿と見立てて、つくりその中心には心の御柱という存在がある。
有名な所では、伊勢神宮、出雲大社や諏訪の御柱だが、
御神体として特に伊勢では、20年の一度の遷宮の際には、
新しい御神体となる、「心の御柱」を伊勢の杜から選定し運びますが
この様子は担当棟梁と宮司しか見れない。
さらに夜中に切り出しをするという。
これがどのような意味を持っているか不明だが、古代から延々と続いている
この行事に意味がないということはないだろう。
そういう視点もある著書になっている。
このような観点の本は、日本人よりむしろ、外国人のほうが興味を持ってくれるのでは
ないか?そのように感じたりしました。
また、神道や古事記だけでなく、日本語の言霊などからも
建築に秘せられる意図を探求した一冊ですね。
石川博信
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