中村天風事業家の心得 松下幸之助
公開日:
:
最終更新日:2018/02/09
偉人伝 ものの見方
中村天風 心身統一道を完成させた哲人
「私が事業家にいいたいのはここだ。
宇宙の真理に背いた、自分本位の欲望でもってしようとしたことは、
滅多に成功するものではない。事業に成功するのは、
自分が欲望から離れて何かを考えたときに、またその考えたことを
実行するときに成功するのだ。同じ事業家でも、
欲の固まりでやる者と、この仕事で、世の中の人のために、
本当に役立つものを提供しようという気持ちでやるのでは、
その結果が全然違うのである」
このような中村天風の言葉には多くの実業家も感銘して
自分の実業に役立てている。
有名な方では松下幸之助翁がいる。
真々庵で祈る松下幸之助翁 信仰した神様は「根源様」
松下幸之助翁は、事業を行っている際に
当然様々な決断をしなければ成らない。そのときに判断に使ったことは
「根源様」という神様に立ち返り確認していたという。
これは、地球が出来て人類がいて社会は何処までも生成発展している。
それは大いなる存在=「根源様」が人々を幸せにしようとして
成っていることでこの流れに逆らうことは出来ない。
自分が事業を進める上で
これからの決断が、自分にとって、日本にとって、人類のとって
為になっているか?これで良い社会へ向かっていくのだろうか?
このようなことを立ち返り、これは間違いない。ということであれば
事業を進めて、そうでなければ事業を中止する。
このような決断をされていたそうです。
松下幸之助翁は中村天風の教えも受けていました。
事業家としてはこれ以上ないくらいの成功を治めた背景には
このような決断があった。
この仕事で、世の中の人のために、
本当に役立つものを提供しよう
そしてそれが自分に日本に人類にとって役立つものだろうか?
真摯に向き合って決断していった。
ホントに凄いですね。
後年、松下幸之助翁は自身の経験も踏まえてでしょうが、
「人のため、社会の為という気持ちで真剣に取り組めば
ほとんどの事業は成功する。
反対に我欲で進めると中々上手くいかない」
ということを言っており、まさしく中村天風から学んだことを
実践していったからこそいえる言葉でしょう。
事業は公共性を伴うということも言っており
これは、自分ではなく
「社会の為、国の為、人類の為」という社会へどれだけ役立つかという
ことが事業の器を決めるとも言っています。
良く見ると、松下幸之助翁が創業した現パナソニックも、
自動車のトヨタも、ホンダなど社会に役立っている事業が大きく成長している。
このことを見ても
事業は社会性、そして世の為人類の為ということは当っていますね。
最近では、マイクロソフトやグーグル、アップル、アマゾンも
このような社会性を意識したかどうか分かりませんが、
コンピュータのお陰で今までシゴトでかかっていた時間が大幅に削減されたり
知りたいことがすぐ分かったり、買い物に行くにも自宅や外出先からも出来たりと
大きく社会に役立っていることは間違いないですね。
もちろん、こういう仕事でビジネスが上手くいくということも
有ると思いますが、社会に大きく役立っているというこが
事業を大きく成長させているということ。
ここが大事なことだと思います。
事業に何処まで社会性があるか、その視点で見ると
見直すところはある。
事業家や政治家が本氣でこの視点にたっていったら
もっと良い素晴らしい社会になるのだろうなと
感じました。
中村天風の教えをしっかり受け継ぎ、仕事に生かした松下幸之助翁
学びが多い偉人ですね。
石川博信
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