偉人の仕事術 坂の上の雲で有名な秋山好古
公開日:
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最終更新日:2017/09/30
偉人伝 ものの見方
小説 坂の上の雲でも有名になった秋山好古
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公の一人であり(もう一人は弟の秋山真之)日本騎兵団の父といわれる。
明治から大正期にかけて特に日露戦争で活躍した陸軍軍人(大将)で松山出身で騎兵団で世界最強といわれた
ロシアのコサック騎兵団を破ったことで有名な軍人で弟の秋山真之は海軍で日本海海戦で大活躍。
秋山兄弟の名前は世間に轟いた。
秋山好古の言葉
人生の主題は明確であるべきだ
男は生涯で一事を成せばそれで良い
家庭は若いうちに持たない
秋山好古は最後の古武士といわれ、日本騎兵団の基礎を作り上げた人物だ。
人生で何が大事か?何が小事か?これを知ることが大事だと語っている。
色々なエピソードがあるがとにかくものには執着しない性質であった。
陸軍学校時代には、旧旗本の佐久間家に下宿していたが、
そもそも荷物という荷物は持っておらず、鍋と茶碗くらいしかもっていない。
その下宿先へ弟の秋山真之がやってきた。
鍋、茶碗も一個しかないので、「兄さん食事はどうしようか?」と弟が聞くと
「まず、お前が食べろ」と茶碗でご飯を食べる。
弟が食べ終わったところで、その茶碗に好古はお酒を注ぎ一杯のむ。
飲み終わると「茶碗があいたぞ」としてま茶碗を弟に渡すとまた弟はご飯を食べる。
そんなことを何度か繰り返していくと食事が終わったという。
また、秋山好古が朝鮮司令官時代に伝染病がかの地で発生してハエが関係していると
いわれていた。しかし彼が意に介さずビールグラスにハエが入ってきても、ビールを
飲んで口に含んだ分だけハエを取り出しては飲むということを繰り返していたという。
豪胆さとしてもこだわりのなさという秋山好古らしさを現している。
秋山好古が男児一生仕事として取り組んだことが
日本の騎兵団つくりであった
ドラマでもあった坂の上の雲
秋山自身は、陸軍に入ると騎兵隊の部署に入り陸軍士官学校を第一期生として卒業することになるが、
頭の中にはこのときの日本を取り巻く情勢で清国さらにはロシアとの情勢が不穏であり
自分ができること、やるべくことは軍人としてこの騎兵団を世界最強といわれているロシアコサック騎兵団にも
対抗できる軍団にし戦争に勝つこと。それだけを考え行動した。
実際に日露戦争が口火を切り、日露戦争の激戦といわれた黒溝台の戦いでは、秋山自身が騎兵を指揮して
戦場に乗り組んだ、その兵力8千。一方ロシアのコサック騎兵団は10万越える大軍勢であった。
人数においても強さにおいても圧倒的な力を見せるコサック騎兵団は日本の後方より攻めてきて
(これは日本側は予想していなかったことだった)大攻撃をしてきたが、
戦略拠点をしっかり守りきったことで少数ながらも一斉反撃を行っていく。
秋山は当時最先端武器であった機関銃を馬上から撃つという方法を使った。
馬上から縦横に駆けながら馬上から放つ機関銃は相手に脅威を与え続けた。
これは単純ではなく、余程、馬を調教しながらも機関銃を精度よく相手に
当てるというのは相当な訓練が必要で秋山はこの馬の調教と機関銃の扱いを
徹底的にきたえていたという。
これがきっかけで日露戦争の最後の大戦という奉天会戦が行われていくが
この戦いでも騎兵団を指揮した秋山好古は大活躍し当時満州の支配地をロシア軍から奪ったという
ことは世界中にニュースで駆け巡り、その以前からロシア国内で陽動作戦をしていたいた明石大佐の
活躍もありロシア本国が混乱し始め、その後日本海海戦ではこれも世界最強といわれたバルチック艦隊を
破りロシアも降伏。当時世界で1,2番の超大国であるロシアから勝利したということは
世界中の白人支配を受けていた国々に勇気を与えていくことになるがこれは太平洋戦争や大東亜戦争にも
多大な影響を与えることになる。
秋山の仕事に対しての考えは、自分は軍人だ。
そして戦いに勝つことのみを考える、それ以外のことは人生に不要。
としていた。戦いは攻撃しない限り勝つことが出来ない。
防御は時間稼ぎなのだ。攻撃の機会を良く見極めて、主力と士気が高まったところで
攻撃することが大事なことだ。と語っている。
男の人生は一事成せばよい、そしてその一事はいつ来るか分からない。
それに備えて日頃から進めるのだ。
無骨のイメージがある秋山好古
生涯参謀や軍政には係わらず晩年は故郷である松山の中学校の校長を務め生涯を閉じた。
石川博信
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