吾、唯、足るを知る 竜安寺のつくばいの心
公開日:
:
最終更新日:2017/07/05
日々徒然草
竜安寺のつくばい 吾ただ足るを知る
何度観てもいいなって思う
これ始めて知ったのは、学生時代の先生に教えてもらったのがきっかけだった。
足るを知る
この意味も最初はピンと来なかったけど、
段々年月を経つにあたり意図が良くわかってきた。
このつくばいをつくったのは室町時代というから
昔も今も大事なことは変わらないということなんだろうか?
これに限らず京都には素晴らしい場所そして気づきを与えてくれる所が
沢山あり、何度となくいったものです。
この足るを知るって凄い考えと思います。
そこには、今への感謝、周りへの感謝が入っている。
もっと欲しいとか、満足できないということではなくて
今を感謝する
この考えは凄いなって思う。
何か、今の時代であっても、足るを知るということを示唆してくれて
いると思う。
今に感謝することって、素晴らしい考えで日本でもそうだが
海外の方からも評価がされているという。
竜安寺自体は禅宗のお寺だが、無駄をそぎ落とし
大事な核心的な内容だけに注力する。
これはビジネスでもそうだけど中々難しい。
しかし、そもそも何故このようなつくばいを残そうと
思ったのか?そんな疑問も実はあった。
調べてみると、最初はこの竜安寺にはこのつくばいは
なかったという。
有名な石の配置があり石庭がある。
このつくばいは水戸光圀が贈ったといわれている。
水戸光圀は大変この竜安寺を気に入っていたという。
曰く
「足るを知る物は生活が貧しくても豊かで、足るを知らないものは生活が豊かでも貧しい」
これはある禅問答であるそうで、これの回答を形にしたくつくったとも
言われているそうだ。
しかし、見事に日本の心、そして人としてのあり方を映し出す
たった4文字でしかもすべてに「口」の漢字が入るものをつくり
表現する。
凄いことですね。
自戒の念も含めて時折このようなものをふと、見に行きたくなる。
吾ただ足るを知る。
人への贈り物なんじゃないかと思う。

石川博信

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