ええじゃないか運動 社会を変えた祭り
公開日:
:
最終更新日:2023/12/27
日々徒然草
幕末に起こったええじゃないか運動
踊り祭りが維新を進めたかもしれない
このええじゃないか運動を策謀した人は
凄い方だと思います。実際にこの民衆運動がなければ
新政府樹立後に更に混乱した社会が待っていたかもしれません。
社会的な雰囲気を作り出す、それに昔からあった祭りを使う。
こう考えていったときに誰が仕込んだのかというのは
興味深いところです。
千葉県の館山市の洲崎神社に古くから伝わる踊り。
みろく踊りと鹿島おどり。
こんな伝説を今に受けついでいることはすごいですね。
この神社は何度か足を運んでいますが、
この踊りをリアルでは見たことがないのです。
一度みたいものです。
さて幕末維新は、色々な見方があり一般的には薩長同盟から大政奉還、新政府樹立という
流れが広く知られたところですが、一方で南朝革命という見方があるし・・
これは加持将一さんの本が詳しい。
この本は面白い。
幕末維新の暗号 面白い本でした
さてさて、このええじゃないか運動ですが、元々の起こりは伊勢神宮の御札が沢山舞い降りたという
所から発端が発しているそうです。最初は大坂で始まり、
「ええじゃないか、ええじゃないか」という掛け声で踊り始め、段々と男性は女装して女性は男装したり
して段々ヒートアップしていく。そして大坂ではじまったこの「ええじゃないか」は徐々に広がりを
みせてやがて全国津々浦々まで広がるに至る。
しかし、このような運動はこの以前にはなかったそうで、一説にはこのような民衆運動を呼び起こし
時代を変革していこうという「存在」があったのではないかとも言われています。
「ええじゃないか運動」は、御札が降りてきたことが発祥だが、それを自宅の祭壇に祭ったり
男装、女装して楽しんだり、お祭りのような要素が大きい。
そして大事なことは、当然江戸時代だから領主もいるが、
不景気の世直し的な運動でもあり、それを領主も黙していたということがある。
つまり、暗に「世直し」ということに世直し運動を官民一体で支持していたのではないかということ。
この時期はちょうど大政奉還の前年にあたる。
ちょうど経済不況ということや、米の不作、また政治情勢も混沌とし始めている中で
我をなくしたかのように踊り狂い、世直しを求める社会的な雰囲気が創られたともいえる
のではないかと思う。
私はこれは、これからの社会の変革の一つのキーワードだと感じていて
何か、悲壮感漂うものよりも、祭りのような
「楽しさ」や「面白さ」というのが実は社会が変わるキーワード
ではないかと思う。そんなことで、
「ええじゃないか運動」がもし誰かが意図的に仕掛けたりしていたとしたら
これは相当の人物ではないかと思うし、
きっとどこかに仕掛けた人がいるのではないかと思う。
個人的にはこの方かな~という目星はありますが・・・
いずれにしても、このような
社会の変革に当って「楽しさ」や「面白さ」
それを日本の祭りで表現して見事社会変革のきっかけをつくり
実現にいたったというわけですね。
日頃仕事でもこれらのキーワードを考えて取り組んで行きたいと
思いますし、
「祭り」というキーワードはこれからの社会変革でも
大きなことですね。
石川博信
最新記事 by 石川博信 (全て見る)
- 何故GHQは新嘗祭を勤労感謝の日に変えたのか - 2024年12月18日
- 新嘗祭と神嘗祭と大嘗祭 - 2024年12月8日
- 新嘗祭を祭日にしよう! - 2024年12月1日
セミナー・研修情報
*コロナ化の為一部個別相談としているセミナーも御座います。
●石川博信への執筆・講演・セミナーのご依頼はこちらから
●まだSNSで繋がっていない方はこちらから繋がれます
友達申請の際は一言「ブログを見ました」など頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
関連記事
-
津軽海峡冬景色 こころに残る歌
2017/03/17 |
津軽海峡冬景色 好きな歌です 僕は世代的にはこの歌の全盛期ではないけども、この歌はどこからとも...
-
梶山季之 本の力は永遠だ
2017/07/13 |
梶山季之 経済小説を中心に多くの作品を残した 私はとても好きな作家の一人です、残念ですがもう亡...
-
応援してくれるか 足を引っ張るか
2017/06/03 |
仕事は色々な要素が組み合わさって出来ている 僕は、公私混同って考えがあるけど、あまり自分にはフ...
-
豊臣秀吉の凄さ 今でも通じる仕事感
2017/05/09 |
豊臣秀吉は農民から天下人へなった稀有の英雄 さてさてGWもあけて皆さんいかがお過ごしですか? ...
- PREV
- 言霊には力がある、元始に言霊あり。
- NEXT
- 夜明けは日本から